アルジェリアの首都アルジェで11日、爆弾テロがほぼ同時刻に2件続けて起き、
ロイター通信などによると国連職員10人を含む67人以上が死亡した。負傷者も
多数出ている。同国では国際テロ組織アルカイダ系勢力による政府関連施設や
要人を狙った爆弾テロが頻発しており、今回も同組織による犯行の可能性が
高いとみられている。
11日の被害は、近年に起こった同国での一連のテロで最悪の規模。国連難民
高等弁務官事務所(UNHCR)の建物付近で爆発があり、アルジェリア人職員や
市民が死亡。最高裁判所近くでも爆発があり、通学用バスに乗った大学生などが
巻き込まれて死亡した。ゼルーニ内相は「2件のうちひとつは自爆テロ」との見方
を示した。
同国では「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」が爆弾テロを繰り返しており、
4月にはアルジェの首相府付近で自動車爆弾テロが起き30人以上が死亡。9月には
東部バトナでブーテフリカ大統領を狙ったとみられる自爆テロで20人以上が死亡する
などしている。
記事
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071211AT2M1103E11122007.html