★アフガニスタン:カブールで自爆攻撃、13人死亡
http://mainichi.jp/select/world/news/images/20071206k0000m030018000p_size5.jpg カブールで5日、自爆攻撃のあった現場を調べるNATO軍兵士ら=ロイター
アフガニスタンの首都カブールで5日、国会議事堂近くの幹線道路で国防省職員の出勤用バスを
狙った自爆攻撃があり、兵士や周囲にいた子供を含む市民ら少なくとも計13人が死亡した。旧支配
勢力タリバンが犯行を認めた。
アフガンでは警戒が厳重な首都の重要地区でも自爆攻撃が相次ぎ、在外公館も標的になっている。
国連などによると、今年の自爆攻撃は過去最悪だった昨年(123件)を大幅に上回り150件を超えた。
国防省報道官によると、5日の現場は出勤ラッシュで混雑しており、自爆犯は車ごとバスに
体当たりした。
11月27日には日本大使館など在外公館が集中しているカブール・ワジルアクバルハーン地区の
入り口にある検問所で男が自爆し、少なくとも警備員ら2人が死亡した。タリバンは「大使館を
狙った」との犯行声明を出し、多くの在外公館が職員の外出を禁止した。
タリバンは2年ほど前から攻撃の主な標的を米軍から、警戒の緩い国際治安支援部隊(ISAF)に
移した。だが、ISAFも警戒を強めていることから、狙いやすい在外公館や国際支援組織などを
標的にするようになっている。
タリバンはアフガンの一部地方で州政府に参加する半面、カブールでは攻撃を強化してカルザイ
政権に揺さぶりをかけている。タリバン報道官は5日、毎日新聞の電話取材に「すべての外国軍と
外国人がアフガンから退去するまで(自爆は)続く」と語った。
毎日新聞 2007年12月5日 17時20分 (最終更新時間 12月5日 18時00分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20071206k0000m030008000c.html