【インタビュー】イランで今、何が起きているのか 田中浩一郎 [12/2]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
【グローバルインタビュー】イランで今、何が起きているのか 田中浩一郎氏
http://sankei.jp.msn.com/photos/world/mideast/071202/mds0712021033003-p1.jpg
田中浩一郎・日本エネルギー経済研究所・中東研究センター長 

対米強硬姿勢を貫くイランのアフマディネジャド政権で今夏以降、閣僚や核問題の交渉責任者らの
交代が相次いでいる。これらの動きは何を意味するのか。イラン情勢に詳しい日本エネルギー
経済研究所の田中浩一郎・中東研究センター長に聞いた。(佐藤貴生)

■一切の妥協を排する大統領
イランのアフマディネジャド大統領は、「米国のイラン攻撃はあり得ない」「国連や米国の対イラン
制裁は国内に影響しない」と唱えて、核開発では一切の妥協を排している。

更迭したバジリハマネ前石油相は国会の反対に遭うなどしてやむを得ず起用した閣僚の1人だったうえ、
「制裁の影響で石油・ガス開発に必要な資金調達ができない」と発言した。許し難い裏切り行為と
映ったはずだ。

同様に、核問題の交渉責任者だったラリジャニ氏は、欧州などとの交渉を重ねるうちに妥協点を探る
立場に変わった。大統領には、これが許せなかったのではないか。

■強硬姿勢堅持の裏にロシアの影
イランの最高指導者のハメネイ師はラリジャニ氏を外交ブレーンとして重用してきた。そのラリジャニ氏を
大統領が辞任させるには同師の“暗黙の了解”が不可欠だが、その決断の背景にロシアのプーチン
大統領との会談があった、と私は考えている。

イランにとって核問題で最も重要なのは、現在の強硬路線を続けることによって米国などの軍事攻撃を
招くかどうかだ。ハメネイ師はプーチン大統領との会談で、欧米との交渉で妥協しなければならないほどの
危機ではないとの感触を得て、大統領のイエスマンとされるジャリリ氏への交代を黙認したのではないか。

大統領が意に沿わない経済閣僚らの首をすげ替えたのは簡単にいえば、公約でもあり、自らの支持
基盤である貧困層へのばらまきと、既得権益の移し替えを行うためだ。

ただし、イランは行財政の無駄が多く、閣僚を代えたぐらいでは状況は好転しない。大統領がしたいように
しだせば経済も外交も動かなくなり、国内の支持を失うというアリ地獄に落ちて、自滅への速度が増す
皮肉な結果となろう。大統領の政治生命は今後の経済政策の成否にかかっている。

ハメネイ師にすれば、問題発言を繰り返す大統領に対する不満があるとしても、革命防衛隊や貧困層と
いった支持基盤を持つ大統領の首を切り、血みどろの政争を招くといった事態は避けたい。欧米に付け
入る隙を与えるからだ。イスラム共和国という体制を維持したいという点で、政治の主要プレーヤーの
考えは一致していることを忘れてはならないと思う。

■米追加制裁のインパクト
イランの核開発は前進はしている。「遠心分離機3000基を設置し終えた」といわれるが、ナタンツなどの
施設はすでに国際原子力機関(IAEA)の査察が入っている。だから、兵器に使用できるレベルの濃縮
ウランを製造しようとすれば、すぐに発覚してしまう。そのため、軍事転用するのであれば同様規模の
別施設が必要となる。

一方、米国が10月に発表した対イラン追加制裁はインパクトはあるだろう。イランの精鋭部隊、「革命
防衛隊」の外郭団体に絡んだビジネスは増しており、そこにかかわるイラン国内の金融機関をまず
標的にした。

イラン国内の金融機関は制裁対象になればドルで取引ができなくなる。先進各国では、イランの金融
機関との付き合いを遠ざけようという動きが出ているように見え、ドル以外の通貨による決済でも、
実質的に米国に追随しているのに近い。

なお、日本は今年5月、イランの原油購入をドル建てから円建てに切り替えた。この取引はイランの
中央銀行を通して行っているから、今のところ米国の追加制裁などの影響は受けていない。

2007.12.2 10:33
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/071202/mds0712021033003-n1.htm
>>2に「イラン国内情勢にかかわる今年後半の主な動き」
2 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/12/02(日) 12:19:07 ID:???
☆イラン国内情勢にかかわる今年後半の主な動き
6月27日 ガソリンの配給制を導入。一部で住民の抗議行動も

8月13日 アフマディネジャド大統領がバジリハマネ石油相を更迭。後任には大統領に
       近いとされる国営イラン石油公社のノーザリ総裁が選ばれる。タマフセビ
       鉱工業相も更迭された。下旬にはシェイバニ中銀総裁も辞表を提出

9月4日  最高指導者の任命・罷免権を持つ専門家会議議長に穏健保守派の元大統領、
       ラフサンジャニ師が就任。最高評議会議長も兼任

10月16日 最高指導者ハメネイ師、プーチン露大統領と会談

    20日 政府報道官、核開発問題の交渉責任者であるラリジャニ最高安全保障委員会
        事務局長の辞任を発表。後任には大統領に近いとされるジャリリ外務次官が
        就任し、下旬に欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表と会談

    25日 米国が対イラン追加制裁を発表。米企業・個人に対し、イランの国有3銀行や
        革命防衛隊との取引を禁じ、これら組織の在米資産を凍結

11月15日 国際原子力機関(IAEA)、イランのウラン濃縮用遠心分離機が3000台に達したと確認
3七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 12:22:40 ID:k1F1t5oT
イラン イラン
4七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 12:30:12 ID:cin6Q/Ht
インラン
5七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 12:32:28 ID:m3A5Pqed
殺っちまいな
6七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 12:36:05 ID:09m1NPOd
知ってる名前だなぁと思ったら、本人かよ
7七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 12:59:17 ID:6Rjl2qya
米国と国交を結ぼうとしている北朝鮮と軍事同盟を結べば、結果的に米国と同盟を結ぶことになっていいんじゃないのか。
8七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 13:21:23 ID:K+ZawFdQ
在日米国大使館経済担当公使 ジェームス・P・ズムワルトの言葉
「米国が設計する世界秩序に、金銭面から日本政府は協力せよ。さらに軍事的協力に
おいても、日本政府は今後強化せよ。そうした世界秩序の構築は、日本の経済システム
そのものを変容させるが、その変容は米国資本に役立つものでなければならない。
そのためにはまず、金融面での改革を行い、それをさらに徹底させよ」
                         「姿なき占領」 本山 美彦 著 P145より
【マスコミに代わり】年次改革要望書を読み解くスレ5
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1196401244/
NTTの解体,三角合併,共済潰しetc.

965 :名無しさん@3周年 [] :2007/11/29(木) 00:16:27 ID:jo3AKFHZ
年次改革要望書対応を実際にやってた元官僚だけど、
なんでこんなにアメリカの言うことをホイホイ聞くのか、
みんな不思議だと思う。

この年次改革要望書の鍵は、
要望書(毎年秋頃に日米両国で交換)に対する回答を
翌年の日米首脳会談で報告するっていうこと。
つまり、日本が拒否し続けると、
首脳会談で総理vs大統領の一騎打ちになるわけだ。

外務省は、この首脳会談を和やかに終わらせることが第一の目標だから、
年次改革要望を巡る一騎打ちで会談が険悪になることを一番恐れる。
だからこそ、あの手この手を使い、
各省がアメリカの要求に従うように圧力をかけてくる。
(お前らが強硬な態度を取ることで、アメリカが拉致問題に非協力的に
なってもいいのか、とか)

来年の日米首脳会談は、洞爺湖サミットの前後だろう。
サミットの「成功」(=円満に終わること)は外務省にとって
最大の使命になっているから、
例年以上の売国っぷりが見られるのは間違いない。
9七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 13:30:16 ID:rIEMxXL5
イランの言ってることも本当だと思った。日本には親しみを持っているよ。
10七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 19:42:16 ID:hiDRhuvx
ラリジャニ氏は担当を降りたことに名目上なっているだけ。
EUとの交渉には、新しい担当者ジャリリ氏と二人で出かけている。
イランはどんな国際法にも違反していない。原子力の平和利用は
条約に加盟したいかなる国にも認められている。IAEAの査察にも
応じていて、条約違反は認められない。強硬なのは、どちらか?
イスラエルの核兵器には目を瞑り、イランには経済制裁をチラつかせ、
平和利用さえ認めない政策をごり押しをする欧米のダブルスタンダード。
この既得権益を持つ一派は親米で、経済のグローバル化を推進した人々。
その政策によって私腹を肥やした人々で、賄賂、汚職のうわさが耐えなかった。
これらの人々は、ラフサンジャニ元大統領を取り巻く人々だ。
イランの経済状況が好転しないのは事実だ。しかし、だれが大統領になり、
どんな政策を採れば、改善が期待できるのだろうか?
米国の金融制裁は北朝鮮には一定の効果があったと思われるが、
イランが石油輸入国通貨による決済や、最後にはバーター取引も考えられ
資源のなかった北朝鮮と同じ効果をもたらすかは疑問だ。
11七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 19:50:11 ID:b0byyofy
>>10
>イランの経済状況が好転しないのは事実だ。しかし、だれが大統領になり、
>どんな政策を採れば、改善が期待できるのだろうか?

少なくとも、
核開発を中止すれば改善が期待できると思うよ


12七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 22:23:51 ID:uRcMqbEj
>>11
>少なくとも、
>核開発を中止すれば改善が期待できると思うよ

イランが核開発をしていると言う根拠は何か?
13七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 22:35:47 ID:z4uuMRtS
そもそも米がすぐに戦争始めないのはイラクで泥沼化しているため。
こっちが終わればすぐに戦争を始めます。
米が5年以上、戦争しなかったのはベトナム戦争の直後のみ。

北は核保有してしまい、シリアは現在は事実上のロシアの同盟国。
もう戦争しかける相手はイランしかいないので将来的には100%開戦します。
14七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 22:40:46 ID:Od9qqMUB
>>12
ある意味真実を突いた発言。


核開発をしていないことを証明するのは難しい。また、
開発する意思がないことを証明するのはもっと難しい。
15七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 23:01:29 ID:uRcMqbEj
>>14
分かり難いカキコだな。 ある人が、おマイが犯人だと言った場合、それを立証するのは訴追者側、
即ち犯人だと言った方にある。

なぜ、被訴追者であるイランが自ら核開発をしていないことを証明しなければならないのか?
なぜ、イランが核開発する意思がないことを具体的に証明しなければならないのか?
16七つの海の名無しさん:2007/12/02(日) 23:53:57 ID:/nY0K67H
>>15
回答:証明しなければアメリカが難癖付けて攻撃してくるから。
 隣国がまさにその例。
17七つの海の名無しさん:2007/12/03(月) 01:30:01 ID:lhcLOmCO
査察団の受け入れを一時拒否してみたり
対外的に約束したウラン濃縮停止を一方的に中断したり
核関連の不透明な輸出入を行ったりするから、
疑いの目で見られるんだろうが
18七つの海の名無しさん:2007/12/03(月) 07:43:39 ID:yQV7PPUy
アラブ人の流儀でゲームやってると、今度は国内の反対派が核を持ち出して政府に脅迫を始めるんじゃないかと…
欧米はそれが困るねん
19七つの海の名無しさん:2007/12/03(月) 08:41:08 ID:g+wCB+o+
ロシアがわなに嵌めたのかもしれない。というのはロシアにとって
脅威なのは。アゼルバイジャンがロシアから離れ始め、グルジア
トルコを経由して、欧州にパイプラインを引き欧米との関係
を強化しようとしているから。これはカスピ海の資源を独占しようと
しているロシアにとっては脅威だ。それだけでなくコーカサス周辺の
ミニ国家群が総じて欧米側への傾斜を強め。ひいてはウクライナでも
反ロシア勢力が優勢になる恐れがある。ところでアゼルバイジャンは
圧倒的にイスラム教徒で占められる上に、イランと並びシーア派が
7,8割を占めるシーア派優位の国だ。もし欧米がイランを攻撃すれば
同じシーア派優位のアゼルバイジャンも欧米に反発する国民が多くなる。だからイランが欧米に攻撃されることは悪いことではない。
まあでもさすがにそれが分からないほど欧米も馬鹿でないだろうけど。ブッシュのことだから馬鹿な可能性もある。
20七つの海の名無しさん:2007/12/03(月) 08:52:30 ID:lhcLOmCO
アゼルバイジャンってイラン領の南アゼルバイジャンを併合するとか言ってなかったか?
21七つの海の名無しさん:2007/12/04(火) 02:57:38 ID:chNOxNEn
あれれ、誰かさんによれば、イランは核開発を行っているんじゃなかったの? ww

WASHINGTON, Dec. 3 — A new assessment by American intelligence agencies
concludes that Iran halted its nuclear weapons program in 2003 and that the program
remains on hold, contradicting an assessment two years ago that Tehran was working
inexorably toward building a bomb.

http://www.nytimes.com/2007/12/03/world/middleeast/03cnd-iran.html?_r=1&hp&oref=slogin
22七つの海の名無しさん
イランは既に2003年に核爆弾の開発を諦めていたということ。
国際的圧力や注目などもあり爆弾作りは辞めていたということか。
民生用の核燃料としてのウラン濃縮は続けているという。
核爆弾にすぐ転用できるから、もともとイランに不審を持っている
国にしては、この事実をそうは認められないということかな。
ブシュ政権の末期としては自分達の政策によりイランが核爆弾の
製造を諦めたと宣伝したいのかもしれない。
この前の、中東のイスラエルと議長の話し合いといい、どの政権
も最後は自分の政権の評価を高めるのに忙しい。
その流れで朝鮮核問題があるのだろう。