サンフアン(AP) 2008年ミス・ユニバースのプエルトリコ代表に選ばれた女性に対して、
審査中、化粧品にペッパースプレー(唐辛子の成分を使った催涙スプレー)を混ぜるなどの
いやがらせがあったことが分かり、主催者側が調査を開始した。
主催機構の報道担当者が25日、明らかにした。プエルトリコ代表の栄冠を手にした
イングリッド・マリー・リベラさんが審査の本番で身に着けたドレスと化粧品から、
ペッパースプレーが検出されたという。ステージ上のリベラさんは平静を保っていたものの、
顔や体がはれてじんましんが出ていた。楽屋ではドレスを脱ぎ捨て、顔や体をアイスバッグで
冷やしていたという。当初は「アレルギーや緊張が原因か」とみられたが、同じことが
二度繰り返されたため、主催者側は「偶然とは考えられない」と判断し、真相解明に乗り出した。
リベラさんは、ドレスや化粧品、クレジットカードの入ったバッグが盗まれたこともあった。
また、最終審査が爆弾予告のため、いったん延期される騒ぎも起きたという。
プエルトリコは、これまでにミスユニバース5人を輩出している「ミス王国」。それだけに、
コンテストでは毎回激しい争いが展開され、観客が暴れたり、不正のうわさが
飛び交ったりすることも珍しくない。ただ、今回のようないやがらせのケースは初めてだという。
リベラさんは2005年ミスワールド大会のカリブ海地区代表に選ばれたことがあり、
今大会でも最有力候補と報じられてきた。これに対し、「過去の受賞者に出場資格があるのか」
といった批判の声も続出した。本人は25日の記者会見で、「出場することがつらく、
自虐的とさえ感じられたこともあった。それでも、結果にかかわらず目標を目指そうと、
自分に言い聞かせていた」と、声を震わせながら語った。
ソース:2007.11.26 Web posted at: 14:19 JST - AP
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200711260010.html