【英国】犯罪解決件数の目標達成が優先　深刻な事件への捜査がおざなりに [11/14]

★犯罪解決件数の目標達成が最優先！　深刻な事件への捜査がおざなりに

警察が起訴すべき事件の数について、年間目標が125万件と定められている中、この目標
達成のために、警察では解決が困難な凶悪事件よりも軽犯罪を数多く扱わざるをえない状況に
陥っていると非難されたことが伝えられた。

この批判は、警察活動の向上を目指す団体「the National Policing Improvement Agency」の
代表で、テムズ・バレー警察の元署長でもあるピーター・ネイルード氏が、ロンドンのキングズ・
カレッジ・ロンドンで行った講演で明らかにしたところによると、過去5年間で警察はなるべく多くの
事件を起訴まで持ち込むことに専念するようになったとし、そのために捜査が難航しやすい
殺人などの凶悪事件よりも、罰金や警告の発行などで済むような軽犯罪を優先的に取り扱うように
なったと指摘したという。

同氏はさらに、殺人事件を解決しても、たとえば牛乳泥棒を捕まえても、事件の解決件数としては
どちらも同じであるため、警察は凶悪事件などの捜査を敬遠しがちであると明言。凶悪事件の
防止にはとうてい取り組めていないとして、殺人事件の増加などに対処するための全国的な
枠組の整備を訴えたとされる。

警察が目標達成ばかりを重視する風潮が実際の犯罪捜査に大きな影響を与えていることを、
警察の上層部に所属する人物が指摘したのは、今回が初めてという。なお、ネイルード氏の
指摘に先立ち、全国の警察官で構成される団体「the Police Federation」では、小児性愛犯罪に
取り組んでいた捜査官に対して、「誰を逮捕しても（犯罪解決件数については）１件は１件」と、
代わりに捕まえやすい空き巣犯の逮捕に専念するよう『指導』がなされたという例も報告されている。

http://www.japanjournals.com/dailynews/071114/news071114_4.html
【英国】保護観察つきで仮出所した服役囚の再犯件数、年間1万6,415件に増加　1人あたり2件以上の犯罪に関わった計算［10/26］
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1193757359/

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