【トルコ】コラム:退役司令官たちが明かしたこと−土Radikal紙 [11/8]
1 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:
コラム:退役司令官たちが明かしたこと
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20071108_194838.html フィクレト・ビラは、ほぼ一週間にわたって『ミリイェト』紙上に掲載され、昨日単行本として
発売された最新の彼の仕事のなかで、[PKKの]テロとの戦いにおいて高位にあった、
つまり、軍司令官、あるいは参謀総長といった地位で職務に当たった一連の退役司令官たちに
インタビューを行っている。
インタビューのほぼ全てに共通した点がある。司令官たちは、クルド問題について語る際に、
トルコ共和国国民たるクルド人が、彼らの言葉[→クルド語]で会話し、彼らが自らの文化の
中で生き、彼らの文化を生かす必要性について否定的な見解を持っていないのである。
そもそも、当時クルド語禁止を実施したり、「クルド人などいない」と考えていたとされる
司令官たちもが、ある意味では[自らの]罪を告白している。
「あのようなことを言わないでおければ良かったのだが」と彼らは語る。9月12日クーデターの
指導者であるケナン・エヴレンは更に踏み込んでいる。「南東部で仕事をする公務員はクルド語も
知る必要がある」と述べて、きっと公共サービスがクルド語で提供される可能性について
語っているのだ。フィクレト・ビラが、インタヴューした元司令官たちに向かって、彼らが
そのような見解をいつの頃から抱くようになったのかについて問いかけていればよかったのだが
[そういった問いはなかった]。これらの司令官たちは、在任中も、クルド語やクルド文化の禁止や
制限の撤廃に賛成していたのだろうか?もし賛成していたのだとすれば、国家方針を形づくった
会議、例えば国家公安委員会においてその意志を表明したことはなかったのか?
きっと彼らがその意を表明することはなかった、でっち上げられた非公式のクルド語講座の
開設問題や、同じくらいでっち上げなクルド語による出版問題を解決することは、トルコにとって、
とても時間を要することであって、軍民両派間に多大な緊張関係を生む要因となったからだ。
はて、我が国では一体いつからクルド語が禁止になったのだろうか?我が国では国営ラジオも
テレビも英語、フランス語、ドイツ語で放送を行い、相当数の外国映画がオリジナル版の言語の
ままで上映されるというのに、一体どうして、一部のトルコ共和国国民にとっての母語である
クルド語を含めた様々な言語によるラジオ―テレビ放送がこの間まで禁止されていたのか?
我が国には中国語、イタリア語を含めた少なからざる言語やその文化を研究する大学組織には
学術的な組織があるというのに、一体どうして、自国民の一部が話す言葉と彼らの文化に
関連した研究所や学部がひとつもないのか?(例えば、コーカサスの言語であるウビフ語の
最後の話者はトルコで暮らしておられたが、お亡くなりになった。もし我々が、この言語を
研究し、大学で学位を取得し、学術的な価値を認めるのであれば、[それこそ]むごい話では
あるまいか?)
クルド語を、ボスニア語を、そしてカバルド語を長年無視しておきながら我々の言語
[→トルコ語]や我々の文化のほうを褒めちぎっていたのではあるまいか?これらの言葉が
密かに話され、母から息子や娘に伝えられていくことで、社会にとって一体どれだけの利益を
我々は手にしたのか?
数百にのぼる、いやおそらくは数千にのぼるクルド人の村落や集落の、数百年来の、
いやおそらくは数千年来の地名を我々は変えた。トルコ語化させたのだ。そこから我々は
何を得たのか?
>>2に続く
2 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/11/09(金) 10:36:59 ID:???
>>1の続き
ここでは政治的な問題についてではなく、人道的−文化的な問題について論じています。
PKKがもしも明日「全員が毎日2回歯磨きをするように求める」と言ったら、我々が禁止するのは
歯ブラシと歯磨き粉ということになるのか?歯を磨く奴は分離主義者だ、と我々は
考えてしまうのだろうか?
ケナン・エヴレンが「公務員はクルド語を知る必要がある」と述べる一方で、ディヤルバクル市
スル区の区長は、国民にクルド語でも[公共]サービスを提供したいと求めたために更迭され、
目下公判中である。重要なのは公共サービスが提供されることではないのか?どの言語で
提供されるかということに、一体どんな重要性があるのか?そういったサーービスを受けるのも、
また提供するのも、我々の国民ではないのか?
エーゲ地方を見てみられよ。ディディムでは自治体が同地に定住するイギリス系国民のために
請求書などをトルコ語と英語[両方]で作成しはじめたのだが、これが悪いことをしているというのか?
いまや我々の隣人であるイギリス人に対して行われていることが、千年来の我々の同胞である
クルド人に対しては、どうしてできないのだろう?
初等教育の最終2学年、あるいは高等学校の1年ないしは2年間[を対象とした]「クルド語および
クルド文学」の授業ができて、この授業でクルド語が教えられた場合、どうなると言うのだ?
トルコが分断されてしまうのか?
更に言えば、こういった要求が恐る恐る抑えた声で口にされるくらいなら、明日、寝ずに夜を
明かして[考えた上で]、来年から実施する予定であると告知して頂きたい。PKKと彼らの
政治会派はそのことで得をするのか?損をするのか?私が思うに、多少なりとも彼らの
支持を得られるだろう。
私には本当に気がかりなのだが、退役司令官たちは、今日彼らが抱いている見解を
高職にあった頃にも一切表明したことはなかったのだろうか?
−以上−
2007年11月08日付 Radikal紙
http://www.radikal.com.tr/haber.php?haberno=238143
3 :
七つの海の名無しさん:2007/11/09(金) 10:42:47 ID:XB4wBa0q
ふうむ、こういう、ある意味健全な言論が出てきたのは
ケマル主義の退潮のおかげか?
また、ネトウヨの脊髄反射攻撃を招きそうだが
日本における、健全な外国人政策に資するところあり?
4 :
七つの海の名無しさん:2007/11/09(金) 10:48:51 ID:m0qOmlXt
>>3 アホか。そもそも「トルコ領内に住むトルコ人であるクルド人」と、
密入国不法滞在の朝鮮人や犯罪しかしない多数の外国人問題を
抱える日本と一緒にするな。
>>3 ┏┫ ̄皿 ̄┣┓<俺も、ここ半年くらい追い掛けてるだけなんですが、元々
トルコ国内での言論の自由は、かなり高いつー印象です(もちろん、クルド語での
出版、放送の禁止、イスラムへの批判はタブー等ありますが)
このコラムを載せているRadical紙は、名前の通り相当リベラル派の様でして
以前から、トルコ国内クルド人との融和政策に積極的です。
逆がトルコ国内紙、Milliyetで、ここはかなりの強硬策を紙面で訴えてます。
どちらもスレタイに明記してますので、読み比べて戴ければ幸い。
良スレ乙
7 :
七つの海の名無しさん:2007/11/09(金) 11:12:45 ID:EKR23UXD
ふう長〜〜い文だった。。
トルコにそんな余裕はないだろ
>5
解説乙。
でもMilliyetの社説は時々なんだか読みづらいんだよね・・・・
9 :
七つの海の名無しさん:2007/11/09(金) 18:29:46 ID:B78SWH1H
10 :
七つの海の名無しさん:
でもでも結婚式に金貨を送る習慣はクルド人もトルコ人も同じじゃないの