【ロシア】復興進むチェチェン 強権統治、危うい安定 [11/5]

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1 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
★復興進むチェチェン 強権統治、危うい安定

ロシアからの独立をめぐり2度も戦火に包まれた南部のチェチェン共和国を、同国当局の案内で訪れた。
首都グロズヌイでは、独立派ゲリラから親露派に転じたカディロフ大統領(31)の強権統治の下、急速な
復興が進んでいた。住民の間にはしかし、戦争の傷跡とロシアへの憎悪も根強く残る。ロシアが「力による
統治」を若き武闘派大統領に委ねたチェチェンは危うい安定の中にあった。

「カディロフは大した男。ここまで街を再建した」。野菜や果物が豊富に並ぶ首都中心部の市場では売り子や
客から大統領礼賛の声が聞かれた。

中心部にはこの1年余で、真新しいアパート群が現れ、日中は美しく整備された中心部の「勝利広場」を、
スカーフ姿の女性が子供連れで歩く。
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フチエフ・グロズヌイ市長は「一時は首都の80%以上が破壊されていた」と強調した。主要産業の石油
生産量も6年前の3倍にまで回復したという。

「安定」を支えているのは「力」にほかならない。幹線道路の要所要所には、戦車も控える厳重な検問所が
設けられ、街中では自動小銃を担いだ兵士が目立つ。アパートの壁面や建設現場などあらゆる所に
カディロフ大統領の巨大な肖像写真が掲げられ、「個人崇拝」も着実に進んでいた。
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だが、記者が警護・お目付役の兵士から少し離れると、住民の本音も聞こえてきた。

砲撃で破壊された首都郊外のアパートに住むラリーナさん(39)は1年前に夫を亡くし、月額約3000ルーブル
(約1万4000円)の年金で、子供4人を育てている。「役人は見て見ぬふりで住居を修繕しない…夫の弟も
娘2人を残して死んだ。夫が梗塞で死んだのも戦争のため」と憤る。
http://sankei.jp.msn.com/photos/world/europe/071105/erp0711052128001-p2.jpg
グロズヌイ第1病院のエルトゥハノフ院長(47)は「戦争で共和国住民の70%が病人になった。過度の
ストレスによるアルコール依存症や精神的・環境的疾患が最も多い」と話し、「(市内の10病院が
再建された今も)全く病床が足りない」とため息をついた。

ロシアのプーチン大統領が戦争終結を宣言した2002年以降も、ロシアや親露派の武装勢力による
「テロリスト掃討作戦」は続き、治安維持に名を借りた住民の拉致や拷問、身代金要求、虐殺は後を
絶たない。複数の住民が記者に対し、「親族が拉致され、今も戻ってこない」と証言した。

カディロフ氏は今年4月、被選挙権を得たばかりの30歳で大統領に就任した。04年5月に爆殺された
父親のアフマド・カディロフ元大統領とともに独立派ゲリラから寝返り、約1万人の私兵組織「カディロフツィ」を
バックに実権を握った人物である。ロシアが送り込んだ傀儡のアルハノフ前大統領が権力闘争に敗れて、
プーチン大統領もカディロフ支配を追認せざるを得なくなった形だ。

カディロフ大統領はプーチン大統領への忠誠とチェチェンがロシア連邦にとどまることを誓い、「12月のロシア
議会選ではチェチェン住民の100%が(プーチン与党)統一ロシアに投票する」と断言しているほどだ。

モスクワのある専門家はしかし、「プーチン氏が大統領職を退く来春以降、独裁者カディロフが
どんな行動に出るかは予測できない」と警告する。

実際、治安権限をめぐり、「カディロフツィ」と連邦内務省との間では対立が絶えず、拉致や虐殺への
関与を強く疑われるカディロフ一派を、ロシアが統制し続けられるかどうかは不明だ。モスクワでは、
チェチェンに不透明な復興資金が湯水のごとく送られることへの反発も強まっている。

チェチェン「安定化」とは裏腹に、近隣のイングーシやダゲスタン共和国などではテロが頻発しており、
北カフカス全域が「チェチェン化」することも懸念されている。

チェチェン人には、家族や氏族に対する攻撃には徹底的に復讐するという長い伝統がある。自宅を失い、
今も戦災保証金を受け取れずにいる自営業女性(45)は「戦争には疲れた」と話す一方、「ロシア兵は
酒を飲んで人々を襲い、赤子すら残虐に殺した。すべてを壊し、われわれを病気にした。憎しみは消えない」と
静かに語った。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071105/erp0711052128001-n1.htm
2七つの海の名無しさん:2007/11/06(火) 10:12:47 ID:oe4Z/fhp
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3七つの海の名無しさん:2007/11/06(火) 10:19:05 ID:/Si7Jmw2
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4:2007/11/06(火) 10:27:01 ID:t53wGxVk
4
5七つの海の名無しさん:2007/11/06(火) 14:26:25 ID:6hWlKItW
6七つの海の名無しさん:2007/11/06(火) 19:36:27 ID:cp64rHkV
一説には全住民の半数(10万人)が死亡又は行方不明になったと言われる。
そもそも彼等はこの地で住んでいた訳でなく、帝政ロシアに強制移住させられた流浪の民である。
7七つの海の名無しさん:2007/11/06(火) 21:14:02 ID:fOhTeanj
それにしても若いな
8七つの海の名無しさん:2007/11/08(木) 17:57:34 ID:rNflCi4s
>実際、治安権限をめぐり、「カディロフツィ」と連邦内務省との間では対立が絶えず、拉致や虐殺への
>関与を強く疑われるカディロフ一派を、ロシアが統制し続けられるかどうかは不明だ。モスクワでは、
>チェチェンに不透明な復興資金が湯水のごとく送られることへの反発も強まっている。

>チェチェン「安定化」とは裏腹に、近隣のイングーシやダゲスタン共和国などではテロが頻発しており、
>北カフカス全域が「チェチェン化」することも懸念されている。

かなり起こりそうだよね
9七つの海の名無しさん:2007/11/08(木) 23:22:47 ID:335mIKYB
ソースが産経だから「起こって欲しい」だろ。
10七つの海の名無しさん
ラリーナさん(39)やエルトゥハノフ院長(47)は名前出されて大丈夫なのか?
匿名にしといてやれよ