ライス長官イスラエル入り 和平会議を準備、合意望み薄
中東歴訪中のライス米国務長官が三日夜、米国が年内開催を予定している中東和平国際会議の
準備協議のためイスラエルを訪問した。同国のオルメルト首相と四日に、パレスチナ自治政府の
アッバス議長と五日に会談する。
ロイター通信によると、長官は三日、同行記者団に対し、パレスチナ国家樹立を目指す同会議の
土台とするためイスラエルとパレスチナが交渉している共同文書について、今回の訪問中に
合意できるとは「全く思っていない」と述べ、両者の立場の隔たりが依然大きいとの見方を示した。
パレスチナ側は共同文書に、国境や聖地の扱いなど和平の核心問題について解決の枠組みや
期限を盛り込むよう要求。イスラエルは「期待が先行すれば反動で暴力を招きかねない」として
大ざっぱな内容にとどめるよう主張している。
米国とイスラエル、パレスチナは、ブッシュ米政権の任期中に和平合意に達することを目指している。
ライス長官は十月中旬にもイスラエル、パレスチナを訪問しシャトル外交を展開、精力的に仲介を
図っている。
'07/11/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200711040193.html