【イラン】「サーレス」書店、治安維持軍公共地域局により封印される─ブックカフェを巡る混乱[07/10/27]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼NO.484@ホームページラーメンφ ★

□「サーレス」書店、治安維持軍公共地域局により封印される

 テヘランでもっとも重要とされるブックカフェを運営していた「サーレス」書店(キャリームハーン・ザンド通り沿い)が、
公共地域局の警告に従ってカフェ部分を撤去したにもかかわらず、木曜日朝、封印処分を受けた。

 数日前、治安維持軍公共地域局はテヘランのブックカフェに対して、72時間以内にブックカフェを
撤去するよう警告を与えていた。この警告には、ブックカフェの問題として「他業種への干渉行為」が
指摘されていた。

 ブックカフェ側はこの警告を受けた後、問題の解決に向けた協議・検討を開始し、出版社組合と
テヘランの各書店もこの件について調査を行っていた。その結果、出版社組合はブックカフェの運営者らを
呼び出し、書店としての営業を続けるためにカフェ部分を閉めることで、彼らと合意した。出版社組合は
また検討を続けた上で、公共地域局に対して、書面にて「他業種への干渉行為」という問題が解決したことを
表明した。

 この書面は水曜日にも公共地域局に送付されたが、それにもかかわらず、木曜日の朝捜査員らが
サーレス書店に立ち入り、同書店を封印した。

 サーレス書店に対する封印処分は、警告を受けたその他のテヘランの書店にも封印が行われるのではないかとの
憶測を呼んだが、エッテマーデ・メッリー紙記者が各書店に対して営業終了時刻に問い合わせたところ、
封印処分を受けたのはサーレス書店だけであったことが判明した。

 水曜日からカフェ部分を撤去した「ケターベ・ロウシャン」書店(サミーイェ通り沿い)が語ったところによると、
捜査員が書店に立ち入った事実はないとのことであった。他方、ファーテミー通りとヴァリー・アスル通りの
交差点にある「バドラゲイェ・ジャーヴィーダーン」書店のケースは興味深いものであった。この書店は、
約2ヶ月前にすでに、「他業種への干渉行為」を理由に封印されたことがあったが、同書店の経営者らの二週間にわたる
努力の結果、封印は解かれたという。しかしその後も、同書店に併設されたカフェ部分は営業停止処分となり、
さらに同書店の上階にあったカフェも閉店となったとのことである。

 現在封印処分を受けたのはサーレス書店だけであるが、しかしこの事件は文化関係者らの間でさまざまな
不安を引き起こしている。また、この事件は海外のメディア・通信社でも取り上げられており、このような出来事は
国際世論における文化国家としてのイランのイメージを損なうことが懸念される。

 このような中伝えられたところによると、サーレス書店に対する封印の解除と他の書店が抱える問題の解決に向けた
努力が続けられており、テヘランの同業者組合の責任者らの一部も、この件をめぐって動き始めているという。

出典:2007年10月27日付 E'temad-e Melli紙 (翻訳者:斎藤正道氏)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20071028_020505.html
※上記のサイトは東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクトにより運営されています。

関連記事=□テヘランのブックカフェ、撤去される
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20071027_233201.html

画像:期日までにカフェを撤去したにもかかわらず、サーレス書店は完全に封印された
   写真:ホッジャト・セパフヴァンド(エッテマーデ・メッリー)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/img/imgNews20071028_020505.jpg
2七つの海の名無しさん:2007/10/30(火) 09:59:40 ID:2WwtLoH4
( ´_ゝ`)フーン
3七つの海の名無しさん:2007/10/30(火) 09:59:48 ID:5bERv5ua
ええと、つまりどーゆうこと?
4七つの海の名無しさん:2007/10/30(火) 10:05:10 ID:+6hA5BsD
>>3
日本で言えばマンが喫茶を軍が出動して閉鎖処分した、って感じかな?
5七つの海の名無しさん:2007/10/30(火) 10:15:48 ID:CcjmRGsU
タイのメイド喫茶は軍によって封鎖された
6七つの海の名無しさん:2007/10/30(火) 10:43:15 ID:1nqSQb9h
他業種への干渉行為=貸本屋の著作権的な問題
じゃあないんだろうな
華氏911的な世界か
7七つの海の名無しさん
要するに、ブックカフェは反体制派の作家や知識人が情報交換の場にしていた。
手紙や電話・メールは開封や盗聴が認められているため、情報交換はできない。
ブックカフェで勝手にメモを交換してしまえば当局は察知不能。