★イスラエル、ガザ地区への燃料供給を制限
イスラエルのオルメルト首相の関係者は28日、同国南部へのロケット弾攻撃が続いている
事態に対抗するため、イスラム原理主義組織ハマスが支配するガザ地区への燃料供給を
制限したと語った。
イスラエル企業ドルアロンは今年初め、ハマスのガザ地区制圧を受けて燃料供給をを一時停止し、
その後再開していた。
今回新たに燃料供給が制限されたことで、ガザ地区の発電所の稼動にどのような影響が
出るかは不明。イスラエルのヘブライ語日刊紙ハーレツは、発電所への燃料供給は
制限されていないと伝えた。しかし同地区の石油当局者はAP通信に対し、イスラエルから
供給されたディーゼル燃料が5万2835ガロンと、通常の9万2500ガロンから減少したと主張。
ガソリン供給量も2万3775ガロンで、通常の4万ガロンより少ないと語った。ガザ地区の燃料
備蓄量は約4日分という。
燃料供給制限は25日、イスラエルのバラク国防相が承認した。イスラエル軍によると、
今年6─8月にイスラエルに着弾したロケット弾は約800発と、昨年同期から60%以上増加。
オルメルト政権に対抗措置を取るよう求める圧力が高まっていた。
イスラエル政府報道官は、ガザ地区の人道危機に引き続き取り組む姿勢を表明。しかし、
イスラエルとパレスチナの人権10団体は、燃料供給制限を中止するようイスラエル最高裁判所に
申し立てた。
イスラエル内閣は先月ガザ地区を「敵対地域」に指定し、パレスチナ自治政府のアッバス議長や
国連の批判を招いた。アッバス議長は、イスラエルとパレスチナの交渉に悪影響が及ぶ可能性を
指摘。また、国連難民救済事業機関の関係者は、ガザ地区住民120万人が既に食糧配給を
受けているなか、イスラエル内閣の決定が「著しい弊害をもたらす」と述べるとともに、失業率が
上昇している若年層が過激化する恐れがあるとコメントした。
2007.10.29 Web posted at: 10:56 JST -CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200710290003.html 【パレスチナ】イスラエル国防相、ガザ地区への制裁を承認 [10/26]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1193357685/ 【イスラエル】パレスチナ・ガザへの電力供給を中止か、ロケット弾攻撃で [10/24]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1193271895/