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シリアの空爆施設 「北」と類似 衛星写真“証明”
米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は24日、9月6日にイスラエル軍に
空爆されたとみられるシリアの施設の衛星写真を分析した結果、建設中だった施設が
北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉(電気出力5000キロワット)と類似していると
発表した。国際原子力機関(IAEA)元査察官のデービッド・オルブライト所長らが、
空爆前の8月に撮影された衛星写真を詳細に調べた。
それによると、空爆されたとみられる施設は、シリア北東部デリゾール近郊の
ユーフラテス川沿いにある。施設から約3キロ離れたところには飛行場もみえる。
建設現場には、原子炉とみられる高い建物が川から約800メートルの地点に建っていた。
建物は約47メートル四方で、寧辺の黒鉛減速炉(縦横約48メートル、約50メートル)の
建物とほぼ同じ大きさ。黒鉛減速炉は2層構造で2階部分(縦横約32メートル、
約24メートル)がある。シリアの施設にも2階部分(縦横約24メートル、約22メートル)があり、
ISISでは「シリアの建物は北朝鮮の原子炉と似た形をしている」とみている。
近くには、原子炉に冷却水を供給するためとみられるポンプ場のほか、同じく建設中とみられる
別の構造物もある。工事車両も映っている。
ISISはこの施設が原子炉だった場合、完成すれば、年間核兵器1発分のプルトニウムを
生産できると推計している。
ただ、施設の建設がどれだけ進んでいたのか、北朝鮮からの支援が、どの程度だったのかなど
多くの疑問点があると指摘している。24日付の米紙ワシントン・ポストは、衛星写真だけで
核施設と判断するのは注意が必要との専門家の談話を紹介している。
シリアのジャファリ国連大使は24日、問題の施設は、砂漠化に関する研究センターであり、
「シリアには核施設は存在しない」と語った。ロイター通信が伝えた。
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/20071025at04b.jpg 2007年10月26日(金)03:10
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/m20071026010.html