★地元住民が空港ビルに侵入−ボリビア
南米ボリビアのサンタクルス国際空港ビルに19日、地元住民らによるデモ隊が進入し、同空港ビルを
占拠した。
ボリビア南部サンタクルス州の州都、サンタクルス市にあるサンタクルス国際空港は今月18日、
大統領令を受けたボリビア国軍と軍警察隊によって占拠されていた。国軍と軍警察は空港周辺に
集まってきた地元住民らとの衝突を避けて19日までに退去していた。
事件の発端は、今月16日に同空港に着陸したアメリカン航空機に対してサンタクルス国際空港の
職員が連邦空港管理局ではなく、地元空港に対して空港使用料を支払うように要求したこと。
モラレス大統領は、空港職員の違法行為を理由に国軍と軍警察に出動を要請、220人の国軍兵士らが
空港ビルを占拠した。同事件以後、ブラジルのゴル航空など数社が同空港向けのフライトを一時中止した。
しかし、軍隊出動と中央政府の姿勢に反発したルベン・コスタサンタクルス州知事が地元住民らに
デモ参加を訴えかけた。その結果、18日までに約7000人の地元住民によるデモ隊が空港前に集結、
州旗などを振りかざしながら国軍撤退を要求していた。
ボリビアではモラレス大統領と財政的に豊かなサンタクルス州などの南・東部数州の間で、自治権
拡大などを巡って衝突が続いており、今回の事件も中央政府と自治権拡大を目指す各州の軋轢を
象徴している。
また、AP電によると、今回の事件に先立ち、ボリビア政府は、サンタクルス空港の責任者を地元
関係者から選出するそれまで慣習を変えて、中央政府が選出した人物を空港責任者にあてたことも、
地元州の反発を招いていたという。
ボリビアの財政収入の多くは、農業生産が活発で、かつ天然ガスなどの資源が豊富な南・東部数州からの
税収に頼っており、財政不均衡に不満を持つサンタクルス州などが、広範な自治権の拡大を中央政府に
求めている。
ボリビアは人口の過半数がインディオ系で、大統領府のあるラパスを含む北部州の多くはインディオ系
住民が占めるが、サンタクルス州などでは白人の占める割合が多い。
2007/10/21 19:25
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/071021-192546.html 【キューバ】没後40年、革命の英雄=ゲバラ人気衰えず…式典にボリビアのモラレス大統領も参加予定[07/10/04]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1191479207/