★WTO、米国の綿農家への補助金は協定違反との判断
世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は15日、米国政府による同国の綿農家に対する
助成金がWTO協定違反だと決定した。これに対し、米国政府は遺憾の意を表明した。今回の決定は
ブラジルの求めで7月に決定されていた予備決定を支持するもので、今後は制裁措置がとられる。
ブラジルは、米国の綿農家への助成政策で自国の綿農家が打撃を受けたとして、2005年から訴えを
起こしていた。
WTOは2005年に、綿農家への助成金は世界的な綿価格の低下を招き、国際貿易をゆがめるとする
決定を下していた。しかし、ブラジルは米国によってとられた措置は全く不十分だと主張、WTOに対し
調査を求めていた。
米政府関係者は今回の決定を受け、「非常に残念だが、米国政府が行っている補助金や輸出信用
保証は、WTO協定に適合していると考えている」と語った。
米国政府関係者によると、2005年度の農家に対する補助金は、連邦保険補償を除いて、31億ドル
(約3640億円)に上っていた。
(c)AFP 2007年10月17日 08:50
http://www.afpbb.com/article/economy/2298782/2247823