シリアを巡り「不可解」な緊張が高まっている。同国が今月初め、イスラエル軍
機による領空侵犯を公表したことが発端だが、その後、両国が沈黙する中で欧米
メディアが「イスラエルがシリアの『核関連施設』を攻撃した」と報じ始めた。
核開発で北朝鮮がシリアに協力したとの憶測も流れ、混迷する中東情勢を反映
した「情報戦」の様相も呈している。
シリアが領空侵犯を公表したのは6日。同軍機が「爆発物を投下した」としたが
具体的な被害も場所も特定しなかった。
真相が不明な中、北朝鮮が11日、イスラエルを非難する異例の声明を発表。
これを機に欧米メディアのシリア・北朝鮮関係の報道が過熱した。
12日付の米紙ニューヨーク・タイムズは米政府筋の話として、イスラエルの
偵察機が最近、シリア国内の核関連とみられる施設の写真撮影に成功したと
伝えた。15日付の米紙ワシントン・ポストは中東専門家の話として「シリア
北部の『農業研究施設』を攻撃したとみられる」と報道。
イスラエルはこれをウラン抽出施設とみており、攻撃の3日前に北朝鮮から
シリアに核関連機器が輸送されていたと解説した。
シリアは核を巡る北朝鮮との関係は否定したが、その他については言及を避け、
イスラエルも沈黙している。欧米メディアの「空中戦」に、ある外交筋は
「恣意(しい)的な情報リークがあると勘ぐってしまう」と話した。
米国内の報道では、イスラエルのシリア「空爆」を既成事実化し、その標的が
北朝鮮のシリアへの核開発協力と関係するものかどうかに焦点が当てられて
いる。
しかし、北朝鮮のシリアへのミサイル供給は知られているものの、核分野での
協力関係はこれまで表面化したことがなく、証拠を欠いたまま観測報道が先行
しているのが現状だ。
18日付のニューヨーク・タイムズ紙も、北朝鮮の貨物船がシリアの港に入る
のをイスラエル情報機関が追跡し、その貨物が運ばれた場所が攻撃されたと
報じたものの、「積み荷の中身は不明だ」だと指摘。
疑惑については、イスラエルが標的を「北朝鮮が協力する核施設だと見ている」
と説明するにとどまっている。
情報はイスラエルが収集したものが大半で、米政府もこの情報を厳しく管理。
このため、北朝鮮が6カ国協議の核交渉進展をにらみ売れるものを売ろうと
している▽米強硬派が6カ国協議をつぶすため意図的なリークをしている−−
などと憶測を呼んでいる。
北朝鮮が19日開催予定だった6カ国協議の延期を求めたのも憶測をエスカレート
させた。現時点でこの問題が6カ国協議にどう影響するかは未知数で、
マコーマック米国務省報道官は18日、報道陣の質問に対し、一般論として
「6カ国協議で拡散問題を取り上げることは可能だ」などとあいまいな姿勢に
終始した。
ニュースソース:毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070919k0000e030067000c.html
第三次世界大戦は、シオニストとアラブ人とのあいだに、イルミナティ・エージェントが引き起こす、意見の相違によって起こるべきである。世界的な紛争の拡大が計画されている。