【バグダード:イラクの声通信】
数日前、トルコが我々との国境付近に全長470キロメートルの隔離壁を建設すると
公表したが、イランも現在バスラ近くで壁を建造中であり、他方、サウジも以前
クウェイトが一部建設したものを引き継いで安全用隔離壁を完成させる
用意をしている。これらが完成すれば、イラクは、その出入国を制御する巨大な
檻の中に入れられることになる。
このような事態が発生しつつある一方で、イラク政府はその性質に目をつぶっている。
木曜(13日)、内務省スポークスパーソンのアブドゥルカリーム・カラフ少将が
述べたところによれば、内務省は、イランやサウジのような隣国がイラクとの国境沿いに
壁を建設しようとしている件については何ら情報を有しておらず、むしろそれらの建設を
歓迎している。カラフ少将は、「これらの壁建設は、イラク市民を殺傷する武器や
爆発物を運ぶ車両の通行を禁じることに貢献する」、「イラクと近隣諸国双方にとり
肯定的なことである」等発言した。
木曜、バスラ警察筋は、イランが、バスラ市に面するイラク国境沿いに建設予定の
壁の「相当の」部分を既に完成させていると述べた。アル=シャラームジャ(バスラから
南へ15キロ)警察の同筋によれば、「イランはバスラに面するイラン・イラク国境沿いに
延びる巨大な壁を建設中であり、バスラのイラン領事はそれを否定するが、建設が
行われている事は実態が示している」。
同様に、サウジ内務省スポークスパーソンも、サウジ政府がイラクとの国境沿いに
建設している安全壁プロジェクトは、2009年の終わりにその第一段階が完了の
予定であり、これは双方の国境侵犯を防ぐためであると述べた。木曜、ロンドン
「アル=ハヤート」紙が伝えたところによれば、マンスール・アル=トゥルキー少将の
発言は、「第一段階はサウジ王国北方の国境をカバーする予定で、プロジェクトは
一般入札にかけられた」、「同プロジェクトには、特に国境警備隊の補佐を目的とした
金属壁部分が含まれる。サウジ・イラク間での、車両、生物による国境侵犯、並びに
個人間の連絡の阻止を保証する事が、プロジェクト実施の条件に入っている」等で
あった。
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20070916_035033.html 2007年09月14日付 al-Sabah al-Jadid紙
http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/sabahjadid/070914sabahjadid_kiri.mht 【米国】イラン・イラク国境に米軍基地を建設へ 武器流入を阻止、国防総省が計画 WSJ紙[09/10]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1189408269/