【マレーシア】インドネシア人家政婦への虐待増加 背景に経済成長へのおごりも [9/11]
1 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:
■家政婦虐待
「このままではいつか殺される」。6月16日朝、マレーシア・クアラルンプールにある高層
マンション15階の一室。インドネシア人の出稼ぎ家政婦チャリアティさん(34)は、家主が
外出したすきに部屋中の敷物やタオル、衣類などをロープ状に結びあわせ、ベランダから
下へ垂らした。
下を見ると、人や車の流れが小さく見えた。故郷に残した2人の子と夫の顔が目に浮かぶ。
震える体に力を込め、ロープにしがみついてゆっくりと下りた。しかし、強い風に吹かれ、
12階の窓のくぼみに足をついたところで動けなくなった。通行人が気づいて救急車を呼び、
かろうじて救助された。
チャリアティさんの命がけの脱出は、家主の虐待から逃れるためだった。
ジャワ島中部の出身。昨年9月、貯金や借金で約600万ルピア(約7万4000円)を工面して、
パスポートなどをそろえた。料理や掃除などの研修を派遣業者から受け、今年2月、業者を
介してクアラルンプールの不動産業者宅に派遣された。
だが、約2週間後から不動産業者の内縁の妻による虐待が始まった。掃除の方法などを
とがめられ、ほぼ毎日、拳で顔を殴られ、腹をけられた。首を絞められて気を失いそうに
なったこともある。早朝から深夜まで働いて食事は日に1度だけ。逃げたくても、パスポートを
取り上げられ、常に外から部屋にかぎをかけられた。
ベランダからの逃亡を決行した前日にも、目などを殴られた。チャリアティさんはいま、
「必死で働いたのに、人間としての扱いを受けなかった。悪夢のような体験だった。家族に
もう一度会いたい一心でベランダから下りる決心をした。早くすべてを忘れてしまいたい」と語る。
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/images/TKY200709110052.jpg 保護された直後のチャリアティさん。虐待による左目のあざが痛々しい(NGOミグラントケア提供)
■月1500人避難、氷山の一角か
マレーシアで働くインドネシア人は約150万人。うち家政婦が約30万人を占める。
インドネシア外務省によると、マレーシアを目指す出稼ぎ家政婦は70年代から多くいたが、
97年の通貨危機で失業者があふれた後、一気に増えた。地理的に近いうえ、イスラム教徒が
多く、言葉が近いので意思疎通の苦労が少ないことが人気の理由だ。
両国間の経済格差の影響も大きい。マレーシアの1人あたりの国民総所得は約5000ドル
(約57万円)で、約1300ドル(約15万円)のインドネシアを大きく上回る。チャリアティさんの
実家では、農作業員の夫の収入は月に千数百円しかなく、2人の子供を育てるのにも苦労する。
それが、マレーシアで家政婦として働けば10倍以上の収入が見込まれる。
だが、家政婦への虐待事件は後を絶たない。クアラルンプールのインドネシア大使館には、
月に約110件の暴行やレイプ、監禁、賃金の未払いなどの被害が報告され、約1500人が
雇用主の虐待から逃げ出しているとされる。不法入国した家政婦の場合は、強制送還を
恐れて被害を大使館に報告しないケースが多く、把握されているのは氷山の一角だと
見られている。
ジャカルタ・ポスト紙によると、今年に入って21人の不審な死があった。先月14日には
クアラルンプール近郊でインドネシア人家政婦(24)が死亡。虐待して殺害したとして
雇用主の女性(29)が起訴された。
インドネシア人家政婦への虐待はサウジアラビアなど中東諸国でも報告されているが、
正確な統計は報告されていない。世界各国に出稼ぎ家政婦を送り出しているフィリピンでも、
家政婦への虐待防止は深刻な課題だ。そもそも、東南アジアや中東では、家政婦は雇用主と
直接的に契約を結ぶのが一般的なので、外部との関係が遮断され、劣悪な労働環境を
強いられる構造的な問題がある。
特にマレーシアで目立つ理由について、インドネシアのNGO「ミグラントケア」マレーシア
事務所のアレックス代表は「急激な経済成長を成し遂げたことがマレーシア国民の誇りや
自信を高め、社会的弱者に高慢な態度を取る人が増えたことが背景にある」と指摘する。
>>2に続く
2 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/09/12(水) 08:37:16 ID:???
>>1の続き
また、両国間の合意で、マレーシア人の雇用主にはインドネシア人労働者のパスポートの
保管が許されることや、マレーシア側の刑事捜査や司法の甘さも犯罪を助長する環境として
指摘されている。インドネシアの有力紙コンパスによると、マレーシア警察は現在
チャリアティさんのケースを含めて15件の虐待事件を捜査しているが、発生から3年たっても
「調査中」として訴追されないケースもあるという。
■インドネシア 大使館に相談電話
こうした中で、インドネシア政府は今年1月から出稼ぎ家政婦の保護を本格化させている。
クアラルンプールの大使館に対策本部を置き、職員32人が24時間態勢で、インドネシア人
家政婦からのSOSを電話で受け付けている。敷地内に設けたシェルターでは常時100人以上を
保護し、訴訟や示談を支援する。
「虐待は深刻化しており、このままでは国際問題に発展しかねない。マレーシア側で厳正に
取り締まってほしい」。大使館のタタン参事官が指摘する。
両国の国交50周年関連行事でジャカルタを訪れたマレーシアのサイドハミド・アルバル外相は
先月28日、「虐待をなくすために力を尽くす。一部の者の犯行だということをわかってほしい」と
記者団に語った。
同政府は最近、悪質なあっせん業者の免許取り消しや虐待被害の電話相談などの対策に
乗り出す動きを見せている。インドネシア政府は今後、出稼ぎ労働者の待遇改善や人権
保護のための包括的な対策をマレーシア側に求めていく構えだ。
(クアラルンプール=矢野英基)
【インドネシア人家政婦がマレーシアで受けた虐待被害の例】(ミグラントケアなどによる)
■スティマさん(30)
理由も告げられないまま、雇用主から風呂場で背中に熱湯をかけられたり、冷蔵庫に
頭を打ち付けられたりする
■マリヤティさん(38)
勤め先を紹介した代理店に「睡眠と食事が十分にもらえない」と訴えると、逆上した代理店
関係者から殴るけるの暴行を受ける
■パルシティさん(22)
監禁状態の中で雇用主から暴行を受け、マンション17階のベランダから敷物をロープ状に
結んだものを伝って下りようとして救助される
3 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 08:52:14 ID:wt5DbT45
人種的には同じなんだがな
4 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 08:52:35 ID:fEJKZFMP
マレーシア、お前もか
なんで小金が入ると人は傲慢になるのかね
5 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 08:56:27 ID:bAOVdRpj
フィリピン人介護士入れるそうだが遥かにひどい事になるよ
何せ介護するのはフィリピーナパブに入り浸っていた団塊じじいだからね
6 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:01:07 ID:ife+3Cuj
住み込み家政婦(メイド)は結局どこでも奴隷扱いになってしまう。
特に中華系の家政婦の扱い(一部ね)は、見ていて悲惨。
レストランで皆が食事中も、側で子供の世話だけして食事抜きか
皆の途中の食い残しを皿でドンと渡されるだけ。
7 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:05:53 ID:AH7O8PWp
>>4 や、単純に「お金持ちの人が増えたので家政婦も増えた」って
だけの話だろ。>1は経済成長が国民を傲慢にする、って
方向にもっていきたいようだが、いくらなんでも飛躍しすぎ
>>6 食事の場所と時を分けてるだけでは?家政婦ってのは
普通別の部屋で食うもんだろ
8 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:21:29 ID:oMey5rdf
>>7 なんでそんなに否定的なの?
数字がモノを言ってるし、現状そんなもんでしょ。
9 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:30:37 ID:0lscjuVg
道徳教育の差だな
10 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:32:50 ID:AH7O8PWp
>>8 >数字が
1の数字は一つのことしか語ってないよ。
「家政婦の数が増えたら虐待される家政婦の数も増えた」
この程度の情報から経済発展が人を傲慢にして云々なんて
説教ぶとうとするから突っ込みを入れたの
11 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:36:35 ID:RXOsmu7r
イスラム同士で景気の良い方が、遅れてる方を優越感でいたぶるんだな
12 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 09:49:02 ID:RR5XuZo5
>>「急激な経済成長を成し遂げたことが
>>マレーシア国民の誇りや
>> 自信を高め、社会的弱者に高慢な態度を取
>>る人が増えたことが背景にある」と指摘する。
ぜんぜん逆。
経済が失速し始めたころから激増している。
13 :
ちと言わせてくれ:2007/09/12(水) 09:49:23 ID:XrMydYTt
民族を問わず、馬鹿が金持ちになるとこうなる、という話だよ。
金を刃物に言い換えても成立するよ。
金は剣よりも強し
15 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:03:28 ID:nOgj1OBl
マレーシアの金持ちって中国人じゃねえのか?w
16 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:09:14 ID:ztPgZ84e
雇い主は中国人か韓国人なんでしょ?
前もそんなニュースあったよね。
17 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:19:28 ID:sKsSCmqL
インドネシア
・・・アロワナを日本人に法外な値段で売りつけやがってたな
ボッタクリすぎ・・
18 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:21:04 ID:BwC5r7+z
一概にマレーシアと言っても人種的にはわからないよね。
あの辺、中国系とかインド系とか多いんだけど、
一番多いマレー人ってなんか親切なイメージある。
自分が日本人だからかな?
19 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:30:58 ID:TbquI8yg
蛮人が金持ちになると恐いぞ
20 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 10:51:01 ID:RXOsmu7r
日本では今は人件費とかプライバシーの問題で
住み込みのお手伝いさんは限られた人のものだ
が戦前にはごく普通の家庭でもお手伝いさんが
いる家があり、また嫁入り前の準備的にも親戚
・知人に娘を一時的に預ける場合がよくあった。
当然娘さんに手を出す男達も多かった訳で。まぁ
国柄は変っても一般人の程度はそんなもんかも。
21 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 11:16:41 ID:tp8s9yEp
>>6 おいおい、使用人と同じテーブルで食べるわけないだろうが。
メイドを持ったことのない日本人はとかく家族扱いしたがるが
連中は使用人だよ。
マレーシア在。ネシアメイド一人いる。
22 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 11:38:29 ID:8p9cIZZ0
マレーシア国民だからってマレー系とは限らんだろ?
裕福なのは中国系の商人が多いと聞いたことがある。
だいたい中国人ってのは、中華思想という傲慢そのものな考えの持ち主だからな…
23 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 11:47:00 ID:E5J6RqAC
半分は旦那の浮気が心配で
嫁さんが勝手に嫉妬狂いしてんだろ。
24 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 11:50:48 ID:nEgKqnC7
かわいそうだな・・
25 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 12:00:14 ID:g8qWYUx5
26 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 12:03:55 ID:6h7e/P0t
>>20 日本では行儀見習いってのも有ったよ。
ばあちゃんはそれで茶道・華道も教えて貰ったって。
27 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 12:50:57 ID:s0kh9RTY
記事でなんとなく、朝日
だと分かった。
しかしインドネシアは人件費安いんだな、企業も中国なんかに進出するより
インドネシアに進出しろよ
中国系なんだろうな やっぱり
30 :
七つの海の名無しさん:2007/09/12(水) 13:43:31 ID:f56KCoUL
韓国人に雇われてたら強姦されて殺されてただろ
>>6 日本の武士階級だと、使用人も同じ場所で飯を食うのが伝統だったりしたからね。
もちろん同じ卓は使用しない。主人も使用人も一人一人がそれぞれの銘々膳を使っていた。
飯の質には差があったが、主人が案外質素で同じもの食ってたりすることも多かった。
日本の武士階級の使用人観はかなり特殊だからね。外国ではあまり例が無い。
男の使用人は「郎党」とか「家人」とか呼ばれ、一応下級武士の扱い。戦場にも出てきて主人と一緒に戦った。
徳川幕府の「御家人」も、本来は使用人階層だしな。「家人」って本来の用語の意味は「家内奴隷」だし。
女の使用人ですら、いざという時には薙刀を携えて屋敷や城を守って、屋敷が落ちる時は集団自決したりした。
日本の武士階級では主人と使用人は基本的に運命共同体。外国では考えられないほど、使用人の忠誠心が高かった。
そういう伝統がある日本人は、使用人を妙に優遇しすぎて身内扱いし過ぎる傾向があるんだよね。「坊ちゃん」の主人公と婆やの関係みたいに。
日本人の使用人なら身内扱いした方が、忠実でよく働くから。ある意味昔の日本企業に似ている。
もちろん外国人の使用人をいくら優遇しても、忠誠心を抱いたりはしない。ただつけあがり怠けるだけ。
オタク向けのアニメとかによく「戦うメイドさん」なんてのが出てくるよね。
敵から主人や屋敷を守って戦うあれ。
欧米や発展途上国ではそんなメイドは絶対ありえんw
メイドさんは戦ったりしない。いざとなったら一人で逃げ出し、チャンスがあれば屋敷から金品を略奪するのが本来のメイドさん。
スピルバーグの「太陽の帝国」でも、上海が日本軍に制圧されると、たちまち中国人使用人は裏切って白人の主人の屋敷の貴重品や家具を火事場泥棒しはじめる。
それが本来の階級社会だよね。主人の側も使用人に人間的な信頼や忠誠心など最初から期待していない。
オタク文化のメイドさんは、あれはメイドの皮をかぶった武士階級の「奥女中」でしょう。
「奥女中」ならいざという時には薙刀で武装して戦うから。
なるほどなー。>31でかなり納得。
今東南アジア住まいだが、使用人を使用人として使う事に
どうしても日本人的なメンタリティで罪悪感が出てしまって
かえってストレス。
>>31 <源平時代>
家人(郎党・家の子)=一人の主人と主従関係を結んだ下級武士。世襲で仕える。
家来=複数の主人と主従関係を結んだ下級武士。
下郎=奴隷。
<鎌倉時代>
武士団同士の間に、本家・分家に捕らわれない主従形態が誕生。
御家人=将軍と主従関係を結んだ武士団
身内人=執権職と主従関係を結んだ武士団
<室町時代>
この頃から家来も家人と同じ意味に。また、家来の中にもヒエラルキーができる。
若党>中間(複数の主人と契約可)>小者(パシリ)
<江戸時代>
将軍の臣下にもヒエラルキーが誕生。
御家人=直接将軍に会えない武士
旗本=直接将軍に会える武士