ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は7日、ロシア財界人を
伴ってオーストラリアを公式訪問する。
この訪問により、豪州産ウランの対露輸出協定が調印されるとの憶測が飛び
交っている。
■首脳会議前日の豪州入りが憶測呼ぶ
プーチン大統領は、8日からシドニー(Sydney)で始まるアジア太平洋経済協力
会議(Asia-Pacific Economic Cooperation、APEC)の首脳会議に出席するが、
前日7日にオーストラリア入りする。
複数のメディアが、7日の訪問中にウラン輸出協定が交わされるとの見方で一致
している。
ロシアのVasily DobrovolskyAPEC大使は、7日の公式訪問について詳細を明らかに
していない。
アレグザンダー・ダウナー(Alexander Downer)豪外相は前月、民生用ウランに
限り対露輸出を認める協定に近く調印し、早ければ9月中にも手続きを完了する
との可能性を示唆した。
■第3国への転売の恐れは
豪州は前月、インドとも同様の輸出協定を結び、国際的な批判を受けていた。
1990年に豪露間で締結された協定では、ロシアに豪州産ウランを加工することは
認めているが、売却する場合は豪州が了解する第3国向けでなければならない。
インドの場合と異なり、ロシアは核拡散防止条約(Non-Proliferation Treaty、
%%NPT%)の締結国であり、同条約が核兵器保有を認める5か国の1つ。
そのためダウナー外相は、豪州産ウランが同国の了解なくロシアからイランなど
の第3国に転売される可能性は低いとみている。
ニュースソース:AFP
http://www.afpbb.com/article/politics/2276791/2071124