【タイ】陸軍司令官人事で激しい綱引き 総選挙控え[09/01]
タイ軍部の最高実力者、陸軍司令官の任期切れを今月末に控え、後任人事をめぐる
政権や軍内部の綱引きが激しさを増している。
多数の首相を輩出した重要ポストのうえ、昨年9月のクーデターで回復した軍の
権勢維持がその肩にかかるからだ。新憲法案をめぐる先月の国民投票で反対票が
予想を上回り、タクシン前首相派勢力が年末の総選挙で復活する可能性が
あることも軍内の緊張を高めている。
地元メディアの間で、ブンロート国防相が先月29日に9月末までのソンティ陸軍
司令官の任期を半年延長するようスラユット首相に直訴したとの情報が流れた。
ソンティ司令官自身も「決めるのは自分ではない」と、続投の可能性を否定しない
発言をした。
これに対し、スラユット首相は1日、「新司令官は20日までに決まる」とあえて
打ち消した。
次期司令官人事をめぐっては、国防相が先月23日、記者団に質問され、「緊張を
もたらしているのは事実だ」と答え、ソンティ司令官が直ちに「軍内に争いはない」
と否定する一幕もあった。
直前の21日に「軍が新たなクーデターを計画中」とのうわさが流れて株価が急落。
これを受けてのやりとりだった。
軍関係者によると、先月19日の国民投票で4割以上の反対票が出たことに衝撃を
受けた軍幹部が政権内の不満分子を一掃して権力基盤を固めるのではとの憶測が
うわさにつながった。
タイでクーデターとは、政権転覆を図る軍事行動に限らず、政府や軍などの体制を
力で刷新することを指し、軍内部の主導権争いから政権全体が揺らぐ可能性も否定
できない。
今回のトップ人事は、民政移管後の軍のあり方を占う意味で例年以上の関心を集め
ている。さらに国民投票後は、軍の窮地を乗り切るにはだれが適当かといった議論
が進められている模様だ。
背景には、総選挙で旧タクシン派勢力が復権しクーデターを遂行した軍幹部らに
報復したり、大幅に引き上げた軍予算を削ったりするのではとの危機感の高まり
がある。
候補者で注目されるのはサプラン副司令官。クーデター時、前首相の出身地である
北部の司令官として反対派を抑え込んだことが功績とされる。
激しい性格で知られ、昇格への野心を隠さない。司令官になれば旧タクシン派と
ぶつかるのは必至だ。司令官になっても定年の規定により任期は1年しかない
ため、旧タクシン派が選挙で返り咲けば、その次の司令官人事での再混乱を
予想する向きもある。
対抗馬はアヌポン副司令官、モントリ参謀長で、いずれもサプラン氏より年少。
サプラン氏は「後輩がトップに就けば辞める」と発言。造反を示唆したと受け
取られ、内紛説の根拠になった。
(
>>2-10あたりに続きます)
ニュースソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0901/TKY200709010250.html
(
>>1の続き)
プミポン国王の側近で、元陸軍司令官の実力者、プレム枢密院議長(元首相)は
「旧タクシン派とけんかのできる武闘派」サプラン副司令官を、スラユット首相
は穏健派のアヌポン副司令官を推しているとの報道もある。
タイの歴代首相は司令官経験者が多く、民間人は少数だ。タクシン前首相は司令官
に親類を据えたり、任期を短くしたりすることで軍の力を抑えようとしたとされる。
05年10月にそりの合わないソンティ氏を司令官に任命したのは、プレム議長
からの強い推薦に加え、軍はすでに手中に収めたとの過信があったためとされる。
司令官が別人物ならクーデターはなかったとも指摘されている。
ニュースソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0901/TKY200709010250.html
最近は、軍が出しゃばるとろくなことがないな
トルコといいタイといい
4 :
七つの海の名無しさん:2007/09/02(日) 00:26:11 ID:F3JLNwXk
タイやインドネシアの陸軍って国内では威張っているけど、
戦力的にはどうなの?
5 :
七つの海の名無しさん:2007/09/02(日) 00:35:59 ID:t5BC6DnH
鯛のクーデターには国際的非難は一切ないのさ
それでいいのさ
>>5 正義の大国さまがお怒りを表明されてたじゃん
民主主義を貶めるタイの政権交代に於ける恒例行事と化した軍事クーデターと
政教分離という民主主義の原則を守る為のトルコ軍部のイスラム政党に対する干渉…
軍部の台頭という点では同一だがその根底にある動機が全く異なるところが面白いね。
>>7 8月29日の読売朝刊
トルコ大統領選の第3回投票が28日、国会(定数550)で行われ、与党の穏健イスラム政党「公正発展党(AKP)」の
アブドラ・ギュル外相が過半数の339票を獲得、同国初のイスラム系大統領が誕生した。7月の総選挙でAKPを圧勝に
導いた民意を反映したもので、文民主体の真の民主主義確立への一歩と受け止められており、1923年の建国以来、
政教分離の世俗主義を国是としてきたトルコは大きな転換点を迎えた。ギュル氏は世俗主義堅持を強調するが、「イス
ラム化」への懸念を強める軍部・世俗主義勢力との間で、今後、政治対立が再燃する可能性もある。
ギュル氏は国会で就任宣誓を行った後の演説で「(大統領)選挙は、トルコの民主主義の成熟度を示すものだ。中立の
立場で、世俗主義を誠実に守り、人々に自由をもたらす」と述べ、新大統領としての決意を表明した。
同氏の選出で、AKPは大統領、首相、国会議長の3主要ポストすべてを手中に収めた。これを受け、エルドアン首相が
29日にも新閣僚名簿を大統領に提出する予定。
1923年にケマル・アタチュルクが築いた現代トルコは、オスマン帝国時代のイスラム支配からの脱却と、近代化・西欧
化を目指してきた。国家元首である大統領は、その根幹となってきた国是・世俗主義を支える最高ポストとして、初代
アタチュルク以来、代々世俗派が就任。法案の拒否権や国家機関幹部の任命権を通じ、イスラム的価値観に基づく
いかなる政権の動きも封じ込める役割を果たしてきた。
しかし、近代化の過程で、伝統的支配層が、厳格な世俗主義運用を求める教条的な傾向を強めるにつれ、経済発展に
伴い出現した新たな中産階級や穏健イスラム主義者を中心とする国民との意識の乖離が拡大。大統領も、民選政府の
「対抗勢力」としての色彩を強め、時に政治的安定を損なう存在となった。
実際、セゼル前大統領は、2002年のAKP単独政権発足後、省庁の次官や大使など約3000人の人事に待ったを
かけたほか、経済改革関連法案などの成立を阻止。4月の大統領選でもギュル氏選出阻止に動いて政治危機を助長
する結果を招いた。
この意味で、民意に支えられたギュル氏の大統領就任は、大統領職の役割自体の変質をもたらそう。ギュル氏は改革・
成長路線継続を目指すエルドアン政権と協調する方針で、安定した政治状況が悲願の欧州連合(EU)加盟や経済発展に
つながるとの期待は高い。
一方、大統領という「最後のとりで」を失った世俗主義勢力の危機感は強い。「世俗主義の守護者」を自任、イスラム主導
政権排除に動いた過去がある軍部は今回、AKPの総選挙圧勝の前に動きが封じられた格好だが、ビュユカヌト参謀総長
は27日、ウェブサイト上に「世俗主義に基づくトルコ共和国を守るためには妥協しない」と警告、ギュル新大統領が世俗
主義からの逸脱を犯せば、何らかの「行動」を起こす構えを依然崩していない。
それだけに、「ギュル氏の人格と態度が今後の展開を左右する重要な鍵を握る」(コラムニスト、メフメト・アリ・ビランド氏)の
は確実で、新大統領の一挙手一投足に注目が集まりそうだ。
9 :
七つの海の名無しさん:
昔の女子はコベルコ科研が強かったよな
最近は全然わからないが