●フランクフルター・ルントシャウ
「オリンピックとは、単に組織運営が完璧だとか、建物が豪華だとか、そういったこと以上の
ものをも含んでいる。北京の指導者たちにはこのことがわかっていない。世界は中国に釈明
を求めている――チベット政策やダルフール問題について。多くの死刑について。反体制派
の弾圧について。広がる社会格差と環境破壊について。中国が世界から敬意を得たいと思う
のなら、共産党指導部はもっと自由を認めなければならない。そうすることで初めてオリンピッ
クは成功と言えるのだから」
●南ドイツ新聞
「小切手帳をもってジンバブエへ行き、独裁者を支援する国。原油を手に入れるためにスー
ダンの大量虐殺を黙認する国。反体制派を収容所送りにし、検閲を行い、理由もなく人々を
拘束する国。そういう国が世界から尊敬されるということはありえない。また平和の祭典を主
張することもできはしない」
●フランクフルター・アルゲマイネ
「独立しようとするのなら戦争するぞ、と台湾の『親愛なる同国人たち』を脅す。これが来年
世界のアスリートを集めてオリンピックをしようという国だろうか」
●ノルトヴェスト・ツァイトゥング
「オリンピックによって中国が方向転換するかもしれないなどと思うひとは幸いだ。歩み寄り
によって変化が起こるというのは、そのための準備がすでにできている場合だけなのである。
オリンピック開催1年前になっても、そうした兆しは中国にはまったく見られない」
●ミッテルドイチェ・ツァイトゥング
「外に開かれた中国が内にも開かれるなどと期待したら、その期待はひどく裏切られること
なる。オリンピック開催1年前の今、中国の人権状況はかつてないほど悪化している。この
状態は改善されないし、それを報じることすら差し止められる」
「北京の指導者たちはオリンピックを巨大なプロパガンダマシーンとして利用するつもりであ
る」
●フロートア・アンツァイガー
「来年のきょう、北京でオリンピックが開催される。ますますはっきりしてきたのは、2008年
のオリンピックを北京に任せたのはまちがいだったということだ」
「2008年8月8日、北京はその華麗さと壮麗さで輝きを放つだろう。1936年のベルリン、1
68年のメキシコシティーあるいは1980年のモスクワ。その時その時の独裁者たちと同じ
く、中国もみずからを現代的で寛容でオープンな国だとアピールするはずだ。しかし世界はそ
れにだまされてはいけないだろう」
(下記リンク先で原文に飛ぶ事が可能)
ttp://www.news.janjan.jp/media/0708/0708191022/1.php