先月の総選挙で選ばれたトルコ議会の新議員が4日、就任宣誓式に臨んだ。
大統領選びを発端とする4月の政治的混乱を理由に7月22日、前倒しで実施された
総選挙では、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相率いる
与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)が圧勝した。
親イスラムの与党と世俗派の野党勢力との間では現在、一応和解ムードが生まれつつ
あるが、今月予定されている次期大統領選びは、再度、政治的混乱をもたらす可能性
もある。
1991年の議員の宣誓式では、クルド人のレイラ・ザナ(Leyla Zana)議員が、公用の場で
使用が禁じられていたクルド語で宣誓を行い混乱を引き起こしたため、1990年代以降
久しぶりに議席を獲得したクルド民族主義政党の民主社会党(DTP)議員に注目が
集まったが、同党21人の議員の宣誓は波乱なく終わった。
550人の新議員は、議長を務める野党の最年長議員にアルファベット順に1人ずつ
呼び出され、「トルコ共和国とその民主主義に忠誠を尽くし、感情に流されることなく、
融和と対話の精神を尊重し、政治家としての誠意と適切な判断で行動する」と宣誓を
行った。
ニュースソース
http://www.afpbb.com/article/politics/2263805/2003130