核開発やイスラエル敵視発言で国際社会の反発を招いているイランのアハマディネジャド
大統領が就任してから三日で、丸二年を迎えた。
テヘラン市長から転身した保守強硬派の同大統領は、低濃縮ウランの製造に成功し、
国民の愛国心を鼓舞する一方、二度にわたって国連制裁を受け、国際的な孤立を
深める。
国内の穏健派や改革派の批判も強まる中、任期四年の折り返しを迎えた同大統領は
難しい政権運営を迫られている。
大統領を支持する保守政党のタラーギ報道官は「大統領の人気は衰えていない」と
断言する。
大統領は、二年前の選挙で石油収入の国民への再配分を訴え、穏健派のラフサンジャニ
最高評議会議長に圧勝。国民的人気を背景に「イスラエルは地図から抹消されるべきだ」
などと過激な発言を繰り返し、また、国際社会の警告を無視して核開発を推し進めた。
同報道官は「この二年で政府は、イスラム革命の精神を再生させ、経済発展を遂げ、
国際社会では、中東での覇権を目指す米国の野望を阻止してきた。核の平和利用
は固有の権利であり、多くの国がイランを支持している」と擁護する。
一方、同大統領の人気の陰りを指摘するのは、エコノミストのサイード・レイラーズ氏。
「過激な発言で不必要に米国を刺激し、国連の制裁を招いた。経済は疲弊し、
投資家が国外に逃げ出している」と話す。
昨年十二月に行われた「専門家会議」と地方議会の選挙で大統領派は惨敗。大統領
の内政での支持基盤の弱体化が指摘されている。
レイラーズ氏は「有権者の考えは変わった。来年三月の総選挙で大統領派の勝利は
ない」と予測する。
ニュースソース
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007080402038433.html 関連スレ
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1185417934/l50