在イラク大使館、サウジアラビアが再開検討を表明
---
【カイロ=福島利之】
サウジアラビアのサウド外相は1日、
同国を訪問した米国のライス国務長官とゲーツ国防長官と記者会見し、
在イラク大使館の再開を検討する方針を表明した。
サウジがイラクの安定化に非協力的だという疑念の払拭(ふっしょく)を狙ったものとみられる。
イスラム教スンニ派大国サウジの方針は他のスンニ派諸国にも影響する可能性がある。
サウド外相は会見で「治安改善や特にテロについてイラクと協力していく」と表明。
ライス長官も「重要なステップだ」と大使館再開の動きを歓迎した。
サウジは1990年、イラクによるクウェート侵攻に反発して在イラク大使館を閉鎖。
フセイン政権崩壊後の2004年7月にイラクとの外交関係を修復したが、
「治安上の理由」として、バグダッドの大使館は再開していなかった。
サウジは、シーア派のマリキ政権の背後に
中東地域で台頭するシーア派大国のイランがいるとみて警戒を解いていないが、
米国がサウジに対し、衛星誘導兵器や戦闘機など最新鋭兵器の売却方針を示し、軟化を促した。
ただ、サウジのマリキ政権に対する疑念は消えておらず、
サウド外相は大使館再開の時期を明言しなかった。
(08/01 22:37)
★ ソースは、読売新聞 [日本] とか。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070801id25.htm