欧州自動車工業会(ACEA)が13日発表した6月の統計によると、マルタとキプロスを除く欧州連合(EU)25カ国と
欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を合わせた28カ国の新車登録台数は154万3,770台となり、前年同月比0.7%
増加した。西欧が低迷したものの、中東欧が好調でけん引役を果たしている。
6月は14カ国で稼働日が1年前より1日少なかったものの、影響は限定的だった。EU旧加盟15カ国にEFTA3カ国を
合わせた西欧18カ国は0.6%のマイナス。一方、中東欧10カ国は21.1%と大きく増加した。
全体でプラスを確保するのは1月以来初めて。1〜6月の累計では851万288台と1年前を1.1%下回っている。
西欧が0.2%減少した半面、中東欧は14.8%増加した。
主要5カ国ではイタリアが単月で8%増やしたほか、英国も1.5%拡大。一方、ドイツは年明けの付加価値税(VAT)増税の
影響が尾を引き、7%落ち込んだ。フランスとスペインはそれぞれ3.2%、1.8%のマイナスだった。
中東欧で好調ぶりが目立つのはルーマニア。1年前の1.5倍以上に伸ばした。バルト3国もラトビアの38.7%増を筆頭に
いずれも大幅なプラスを記録している。比較的市場規模が大きい国ではポーランドとチェコがそれぞれ23%、10%
増やした半面、ハンガリーは10.6%減少した。
メーカー別に見ると、欧州最大手のフォルクスワーゲン(VW)がグループで1.2%のプラスを確保。主力の「VW」ブランドが
0.6%、スペイン子会社「セアト」が2.4%減らしたものの、傘下の高級車「アウディ」、チェコの「シュコダ」がそれぞれ6.1%、
3.9%増やして全体を押し上げた。
ダイムラー・クライスラーは1.8%減少。中核の「メルセデス・ベンツ」が2%後退したほか、超小型車「スマート」が7.9%
落ち込んだ。ただ投資会社への放出が決まっている北米部門「クライスラー」は6%拡大した。
BMWは6.9%増と快走。「BMW」が5%、「ミニ」が17.3%のプラスだった。
フランス勢はPSAプジョー・シトロエンが3.6%増加した。「プジョー」が2.1%減らしたものの、「シトロエン」が2けた伸ばして
カバーした。
片や、ルノーはグループで9.1%のマイナス。主力の「ルノー」が12.4%落ち込んだ。ただルーマニア子会社のダチアは
台数こそ少ないものの、23%増加した。
伊フィアットは全体で9.9%増と好調。「フィアット」が11.4%伸ばしたのをはじめ、「ランチア」と「アルファロメオ」がいずれも
5%台のプラスだった。
日本勢はトヨタがグループで7.3%減らした。「トヨタ」は6.9%、高級車「レクサス」は16.2%落ち込んだ。日産、マツダ、三菱も
前年割れに終わっている。一方、ホンダは23.5%増と気を吐いた。スズキも10.5%伸ばしている。
米国メーカーはゼネラルモーターズ(GM)が全体で3.5%増加した半面、フォードは4.8%のマイナスだった。
最終更新:7月16日11時53分
NNA
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