今年もエストニア圧勝「奥さん運び世界選手権」
[ソンカヤルヴィ(フィンランド) 7日 ロイター] 7日、フィンランドで開催された
「奥様運び (嫁担ぎ) 世界選手権大会」で、エストニア人チームが優勝・準優勝に輝いた。
彼らは雨と疲労をものともせず、女性を背負って障害物コースを走り抜いた。
「奥様運び世界選手権」はフィンランド中央のソンカヤルヴィで毎年開催されており、
12カ国からの44組が参加した。
大会は今回が12回目で、伝説的なフィンランドの山賊ロスヴォ・ロンカイネンのスピリット
を今日に伝えるのが狙いだという。その昔、ロスヴォは仲間に入りたい人々に重い袋を
背負った状態で森を走らせたといわれている。
現代版では、女性を背負った男性が水たまりやハードルなどが設置された250メートルのコースを競争する。
エストニアのマディス・ウウソルグさんが61.7秒で優勝した。奥様役のインガ・クラウソンさんは
足をマディスさんの首にまわし、さかさまにぶらさがっていた。
マディス・ウウソルグさんは昨年の優勝者で56.9秒の世界記録保持者マルゴ・ウウソルグさんの弟だ。
「優勝して素晴らしい気分です。大会に参加するのは5回目、優勝したのは2回目、兄に
勝ったのははじめてです!」と、マディスさんは言った。
マルゴさんは2006年に5回目の優勝を飾り、これが最後の参加になるかもしれないと語っていた。
しかし彼は今年も参加し、アイルランド出身でかなり大柄なジュリア・ガルビンさんを運んだが、
29位に入るにとどまった。
「昨年優勝したら今年はジュリアを運ぶって約束を守ったのさ」と、彼は言った。
ヘルシンキ在住の英国人ジョン・キーリーさんは囚人服でレースに参加した。彼は本物の妻の
アイノ・テラランタ・キーリーさんを運んで19位だった。
「水たまりにはまりましたが、少なくとも私のカツラは外れていません」と、彼は言った。
優勝チームは賞品としてプラズマテレビと奥様役のクラウソンさんの体重49キロと同じだけのビールを獲得した。
米オハイオ州出身で、妻のスーザンさんを運んで33位に入賞したジェームス・ラファティさんは、
「私の目的は楽しむことでした。しかし、私たちだけではなく、私たちの子どもやここにいる
人々も楽しんだのです」と、語った。
ソンカヤルヴィの町はこうして小さな幸福に貢献できるのです、と、大会運営局のヴェイッコ・
テルヴォーネンさんは微笑んだ。
エキサイトニュース [ 2007年07月09日 21時25分 ]
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081183983987.html 画像:奥様役のインガ・クラウソンさんを担ぐエストニアのマディス・ウウソルグさん
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