モスク立てこもり事件、投降学生164人解放 パキスタン
パキスタンの首都イスラマバードの「ラール・マスジド」(赤いモスク)に立てこもり、3日前に
投降した強硬派のイスラム神学校の生徒164人が、当局から解放され、自宅に戻った。
内務省関係者が8日明らかにした。
イスラム学校2校の神学生など1200人以上が既にモスクを離れたものの、何人が内部に
留まっているか不明。モスクの指導者アブドゥル・ラシッド・ガジ師は1900人と主張しているが、
ガジ師の兄弟で4日に拘束されたマウラナ・アブドル・アジズ師は850人前後だとしている。
シェルパオ内相は、武装したイスラム強硬派が少なくとも50人モスク内に残留していると
指摘した。モスク内部の様子は不明だが、残留者の知人や家族らは安否を気遣っている。
当局は強行派の投降を促すため、モスクへの水やガス、電気の供給や、電話回線を
遮断したが、携帯電話回線の遮断は不可能だとしている。
8日未明には、モスク内の神学生らと、モスクを包囲している治安部隊の銃撃戦で、作戦を
指揮していたパキスタン特殊部隊のハルーン・ウル・イスラム中佐が銃撃され死亡した。
神学生らとの銃撃戦で死亡したパキスタン特殊部隊のハルーン・ウル・イスラム中佐
http://www.cnn.co.jp/world/images/CNN200707090003.jpg 2007.07.09 Web posted at:10:00 JST-CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200707090004.html