モスク立て込もりで政府が「最後通告」 聖職者が説得へ
パキスタンの首都イスラマバードの「ラール・マスジド」(赤いモスク)に強硬派のイスラム
神学校の生徒らが立てこもっている事件で、パキスタン当局は神学生らに「最後通告」とする
警告を出した。イスラム聖職者らは治安部隊のモスク強行突入を回避するため、アジズ
首相と交渉する意向にある。
当局は8日夜、モスク周辺から拡声器で神学生らに投降を呼びかけ、「これが最後通告だ」と
明言した。これが契機で、強行突入が近いとの観測が高まっている。
イスラム神学校監督機関の聖職者はロイター通信に対し、モスク内部にいる女性や子どもの
安全を確保するため、流血の事態回避に全力を尽くす意向を表明。9日に他の聖職者とともに
アジズ首相に面会し、説得を図る予定だと語った。聖職者は、「われわれはモスクの強硬派と
政府の双方に対し、柔軟な対応を呼びかける」としている。
政府や治安部隊の関係者は、モスク内部にアルカイダ系過激派を含む50─60人の
武装勢力と、「人間の盾」として人質に取られている数百人の女性や子どもがいると
みている。武装勢力には外国人が含まれており、自爆用のベストを配ったり、モスクを
脱出しようとした神学生に発砲したりしている。現場を仕切っているのは武装勢力5人で、
モスクの指導者アブドゥル・ラシッド・ガジ師も事実上人質になっているという。
2007.07.09 Web posted at:12:56 JST- CNN/REUTERS
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200707090017.html 政府関係者は、モスクの中では、ペルベズ・ムシャラフ大統領の暗殺未遂、および米国人
ジャーナリストのダニエル・パール(Daniel Pearl)氏の拉致・殺害に関連があるとされる
パキスタンの武装勢力のほか、外国人戦闘員も籠城しているという。
さらに、現在は反政府勢力のHarkatul-Jihad-e-Islamiのメンバーらが指揮をとっており、
激しく抵抗しているという。ムハンマド・イジャズル・ハク(Muhammad Ijaz-ul Haq)宗教
問題相は、立てこもりを扇動していた同モスクの指導者の1人、アブドル・ラシド・ガジ師は、
内部の過激派によりすでに権力をはく奪された可能性が高いと述べた。
一方で同モスクの関係者によると、ガジ師は強硬な姿勢を崩さず、立てこもっている学生らと
共に、「投降よりは殉教を選ぶ。殉教によって国に革命を起こす」という遺書を書いたという。
(c)AFP 2007年07月09日 02:57
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2250812/1762513 【パキスタン】大統領が威信回復の好機に “赤いモスク”ろう城 [7/8]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1183898605/ 【パキスタン】“赤いモスク”立てこもり、銃撃戦で現場指揮官の陸軍大佐が死亡 [7/8]
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