【パレスチナ】公務員の月給、全額支給再開へ=ハマス系は排除 [7/3]

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1 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
公務員の月給、全額支給再開へ=ハマス系は排除−パレスチナ

パレスチナ自治政府非常事態内閣のマルキ情報相は2日、記者団に対し、自治政府の
公務員約14万人に対し、今月から月給を全額支払う方針を示した。イスラエルが代行
徴収税約1億2000万ドル(約150億円)をパレスチナ側に返還したことに伴う措置で、
給与の全額支給が実現すれば1年半ぶりとなる。

イスラム原理主義組織ハマスが6月中旬に武力制圧したガザ地区の公務員も対象になるが、
ハマスが雇用したハマス治安部隊の要員ら2万人超は支給対象から外される見通しで、
ハマス指導者は同内閣の方針に猛反発している。

2007/07/03-06:14
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007070300059
【パレスチナ/イスラエル】代行徴収税の返還開始 [7/2]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1183338355/
【パレスチナ】ファイヤド新首相、イスラエルとの協力を強調 [6/29]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1183099140/
【パレスチナ】イラン外相「ハマス支持しない」・支援見直しか [6/29]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1183096041/
2七つの海の名無しさん:2007/07/03(火) 13:11:29 ID:usRB3O0d
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200706231311226
米国の政治的道具はもう御免━
士気低下した ファタハ兵士 ハマス・ガザ占領の真相(1)
(日刊ベリタ6月3日、ユンゲヴェルト特約) 
原題:分割と支配 
クニュート・メーレンティン記者 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200706231311226

 
 ハマスの戦闘員は先週、パレスチナ自治政府のアッバス大統領支配下にある
ガザ地区偵察隊・治安部隊のすべての要塞を急襲し数日で占領した。米政府は
大いに慌てふためいた。書類上では、アッバス大統領に忠実な戦闘部隊がハマ
スのそれより頭数だけでなく、武装力においても優位に立っていたからだ。 

 
  一体何が起こったのか。ひとつは、ハマス一流の周到に計画された組織
力がファタハを圧倒した。第2に、ハマスが短期で勝利した理由は、明らか
に同大統領派のファタハの兵士らが初めからハマスとの戦闘への参加意欲に
欠け、脱走さえ試みるほど士気が低下していたためだ。ガザ地区のファタハ
の戦闘員がはっきりと告白しているように、彼らは米国、イスラエル両政府
の意のままになる、政治の道具として使われることを望まなくなったためで
ある。 
 
  数ヶ月にわたるアッバス派との戦闘を終結させ、それによってファタハ
兵士の大半を自陣営に招き入れるため、ハマスと連携するパレスチナ自治政
府の1部勢力はなぜ「今や軍事攻勢の時が来た」と決断したのであろうか。
イスラエル軍に占領されているヨルダン川西岸ではハマスはガザ地区ほど力
がなく、適時軍事力を行使することもままならない。こんな不利な条件を承
知でガザを掌中に入れた。 
 
  ガザ地区とヨルダン川西岸という2つの占領地域は差し当たり分割され
た状態となる。しかし、ハマスの支配するガザ地区住民は米国と欧州連合
(EU)による財政、経済制裁で干上がってしまう恐怖にさらされている。
ガザ地区では電気、飲料水、暖房用石油、さらに大半の食料品がイスラエル
からの輸入に依存せざるを得ない状況にある。

 イスラエル政府がこれらの供給を暫定的に維持していくと通告したものの、
本当に継続するかの保証はまったくないのである。実際、イスラエルは生活
物資供給の中断を強化し始めている。さらには、この数ヶ月間議論されてい
るように、新たなイスラエルの大掛かりな攻撃がガザ地区の人々を恐怖させ
ている。 
 
  ハマスは選挙の実施を放棄し、今や誰もそれを考えていないため、一般
住民はガザ地区からの脱出を考えている。パレスチナ自治区議会のハマス党
議長代行であるジャージャ・ムサは「ダーラン派の反乱に対し機先を制する
必要があった」と語った。ダーランの反乱計画は米国とイスラエル、そして
アッバス大統領が協議して決めたものである。(ツヅク) 
 


3七つの海の名無しさん:2007/07/03(火) 13:15:32 ID:usRB3O0d
▼ 暴徒の首領  
  モハマッド・ダーランはアッバス大統領の安全保障顧問で、国家
安全保障会議を主宰していた。だが、同大統領は6月11日、会議解
 散を命じている。ハマスも委員を送り込んでいた同会議は多くの治 安機関の活動を監視し、調整する義務を負っていた。 
 
  1993年のオスロ和平合意以降、ダーランは故アラファト・パ
 レスチナ解放戦線(PLO)議長がイスラエルや米国の軍隊、機密機関
 と接触する際の調整役として最も信任を置いた人物である。また、
 ハマスにおいては、1990年代に多数のメンバーが彼の手で投獄
 されているため、ダーランは最も憎悪すべき人物となった。 

 
  反対勢力に対する彼のスピーチは監獄の拷問台から処刑場にまで
 響き渡った。テロリストの基盤を破壊するという彼の責務は、PLOと
 イスラエルとの間の合意事項の1部にすらなった。だが、ファタハ
 内部においても、ダーランは長い間批判にさらされてきた。 

 
  彼はPLOに対して米国やイスラエルが設定した目標を強要しようと  した。このためガザ地区のファタハ所属の大物政治家であるアー
 メ ド・ヒラスはこの4月、ダーランを非難した。「彼はパレスチ
 ナと イスラエル間の占領問題を話し合いによって解決可能と考え
 る一方 で、パレスチナ内部の対立を武力で処理しようとした」と
 ヒラスは ダーランについて語っている。(2007年4月19日
 付エルサレム・ポスト)  
 
  ハマスがガザ地区から早々とファタハを駆逐して勝利した後、フ
 ァタハのダーランに対する新たな攻撃が始まった。多くの人々が敗
 北 はダーランの責任だと考えた。ファタハを破壊し、その顔に泥
 を塗 ったとしてダーランを革命裁判所に訴追しようとする動きさ
 えあ る。 
 
  しかも、ガザ地区でファタハとハマスが激しく戦闘を繰り広げて
  いる間、ダーランはガザから姿を消し、療養を名目に数週間もエ
 ジ プトに滞在していた。実際、ダーランの隣国での滞在がハマス
 の破 壊活動を誘発したとの憶測すらある。  
 
4七つの海の名無しさん
 ハマスはダーランの率いる部隊の暴動に先制攻撃しただけだ、との主張に

いてはこれから数日かけて詳細な情報が開示される見通しである。さらに重
要な手がかりは去る5月初めに報じられたイスラエルとアッバス大統領との
間の非公式合意に見出せる。 
 
  この合意をめぐる交渉はコンドレーサ・ライス米国務長官の提起した構
想に関して行われた。起草者はケイス・ダイトン米陸軍少将である。彼は米
国のパレスチナにおける安全保障調整官としてアッバス大統領配下の武装勢
力が取り組むありとあらゆることに口を挟んできた。 

 
  合意の核心は互いにギブ・アンド・テークするとの意識で日程的に定め
られた達成目標を細かく計画したものだった。このほか6月1日に開始する
予定だったヨルダン川西岸地域でのイスラエルの支配強化、道路封鎖など多
くの合意項目に盛り込まれていた。 
 
  その上に、イスラエルは米国のライス長官とダイトン少将の提案に沿っ
て武器、弾薬、軍事攻撃関連品をアッバス大統領支配下の部隊に供給する義
務があった。パレスチナ側で、ダーランは遅くとも6月21日までにガザ地
区を広範囲な軍事活動で先制する計画を委任されていた。 
 
  公式にはエジプトとの国境地帯でのミサイル売買契約や密輸を阻止する
ことが挙げられ、そのために必要な武装部隊を同21日までに配備すること
が期されていた。5月初旬当時、双方がこの日程に沿って義務的に和解する
かはまったく不明であった。 
 
  イスラエルの日刊紙ハーレツによると、アッバス大統領側からは同意
のシグナルが非公式に送られ、非常事態宣言と共に組閣されたオルメルト暫
定内閣の基盤はまだ固まっていない。6月10日(日曜)には、アッバスは
はっきりとした使命感をもって検問所に行列する人々を立ち退かせる取り決
めを結ぶようイスラエルに要請した。 
 
  少なくとも(アッバス派)パレスチナ自治政府は(イスラエルとの)統
合スケジュールを拘束力あるものとしてみており、交渉の一部は完了したと

考えていると結論できる。 
 
 掲載6月20日  リード&訳 加治康男 

(berita掲載日は6.23の誤)