連邦最高裁判所は28日、学校は人種ごとに学生数を確保するための措置をとることは
できないとする判決を下した。これは、いわゆる「積極的差別是正措置(アファーマティブ・
アクション)」に大きな打撃を与えるものとなった。
白人と黒人がほぼはっきりと住み分けられている2つの町の保護者は、学校が入学許可を
与える際の選考基準について争っていたが、裁判は5対4で保護者を支持する判決を下した。
一方、学校側は、家から遠くなる場合があったとしても、人種の多様性を確保するために
学生はさまざまな学校に割り当てられるべきだと主張していた。
連邦最高裁のジョン・ロバーツ(John Roberts)長官は、「その学区は立派な目標を
模索していたのかもしれないが、目標達成のために自由に人種差別できるということには
ならない」として、保護者の訴えを支持した。
2007年06月29日 05:25(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2246101/1730927