東ティモール:独立後初の総選挙 野党勢力の得票焦点
政情不安が続く東ティモールで30日、独立後初の総選挙が実施される。議会多数派として
実権を掌握してきた東ティモール独立革命戦線(フレティリン)に、グスマン前大統領
率いる新党・東ティモール再建国民会議(CNRT)や他の野党勢力が挑む構図だ。
同国の政治制度では、大統領は儀礼的な地位にとどまり、実権は首相に集中している。
今回の総選挙の結果がそのまま国政の行方を左右することになる。国連暫定統治下の
01年に実施された制憲議会選挙でフレティリンは約57%の票を獲得、議会の圧倒的
多数を占め、国政を支配してきた。
しかし、昨年6月まで続いたアルカティリ政権下の腐敗や、多数の死傷者を出した昨年の
騒乱事件で国民の支持離れが進み、フレティリンの退潮傾向は顕著だ。先に行われた
大統領選ではルオロ党首の得票は約30%にとどまり、ラモス・ホルタ前首相に敗れている。
反フレティリンを掲げるCNRTはグスマン党首が知名度の高さを生かして全国を精力的に
遊説し、票の掘り起こしを図った。4月の大統領選第1回投票でホルタ氏が獲得した約20%に
どれだけ上積みできるかが注目される。
選挙は全国区のみの完全比例代表制で、14の政党・政党連合が登録。得票率に応じて
65議席が配分される。
毎日新聞 2007年6月28日 20時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070629k0000m030090000c.html 【東ティモール】国民議会選挙、国連特別代表が平和裏に実施を期待[06/26]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1182861498/