【コラム】イラク国内クルド人とトルコ軍 イラク・サバーフ・ジャディード紙 [6/26]

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1 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★
イラク・クルド自治区の気温は、トルコ軍の「温度計」で見ると上がったのだろうか?世界の
メディアを賑わしている疑問である。

我々がトルコ軍と言うとき、それは文民政府に従う軍ではなく、影の部分を支配する軍事
及び経済機関を指す。

イラク・クルディスタンは複雑かつ微妙な時期にさしかかっており、指導部には、異なる
様々な方面と慎重に巧みに交渉することが求められている。アメリカの著名なジャーナリスト、
トマス・フリードマンはインタビューで、「クルド問題が人道問題であっても、トルコ・クルド政府間の
重要な局面に際し、合衆国は自身の利益のためにトルコ寄りの態度を取るだろう」と述べ、
上院集会でのライス国務長官発言、「合衆国はエルドアン氏の政府を支持する」がそれを
裏付けている。

そしてエルドアン首相は、文民政府によるトルコ軍への力強い支持を次のように表明している。
「トルコ軍が北イラクにおいて、クルド労働者党の軍に対する軍事行動を実行するのに議会の
承認を求めるとすれば、私はその承認を取り付ける用意がある。」

国民投票法案に対するセゼル大統領の拒否権行使等もあり、来る7月22日の大統領選
キャンペーンに没頭するエルドアンの立場は複雑である。同氏は、非常事態法により、
クルド地区の票の大多数が公正発展党に入る事をよく知っている。2002年選挙でも、クルド候補、
つまり中産階級かそれ以下の階層出身の候補は、公正発展党に益するよう投票した。
つまり、エルドアンは、選挙キャンペーンを成功させるべく働きかける一方で、軍の信認も
失わないよう動いている。

イラク・クルディスタンへのトルコ軍の侵入については、米トルコ関係という角度から見ることも
できる。最近トルコの各都市で起きた爆発の後、軍事行動の必要性を見出したトルコ軍は
その地域を恐怖に陥れたが、アメリカの承認を待って行動が遅れたとみなす分析もある。

しかしトルコは、その目的達成のためには、アメリカとの関係を犠牲にしても構わないという事を
過去に幾度か明確にしている。2003年、イラク前政権に対する北部戦線を開こうとした米軍に、
その領土の通行許可を出さなかったのが良い例である。そして最近のトルコには、トルコ民族
国家称揚のためなら手段を問わないナショナリズムの趨勢が見られる。

アメリカの方は、ジョージ・ブッシュ大統領の大中東構想宣言の後、中東の政治舞台で「穏健派」
イスラム政党の支持に熱心である。ブッシュ大統領は、公正発展党をこの地域における理想的な
支配イスラム政党のモデルと見ており、同様の政党が増えることを奨励している。

イラク情勢において、クルディスターンは比較的平穏と安定を享受しているイラクの一地域であり、
合衆国はこれを成果として誇れる。過去数週間、治安問題の責任を自治政府に引き渡していく
一連のプロセスが行われた事などが良い例である。この地域でバランスを覆すのは難しい。
それは、クルドと彼らの当然の権利のためではなく、合衆国がその外交政策において面子を
保つためなのだが。

私がフリードマン氏と意見を異にするのは、合衆国はその利益のために、トルコ軍が北イラクで
軍事行動をおこすのに目をつぶるかもしれないが、ヤシャル・ブュユクアヌト参謀総長指揮下で
腐敗しているトルコ軍は独自の経済構造体であり、それが、エルドアン氏もアメリカもひっくるめて
射程内の標的とみなすかもしれないという点だ。特に、軍事行動を自制したり縮小したところで、
トルコのEU加盟の役に立たないという事が分かった後は。

http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20070628_014240.html
2七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:05:00 ID:wzXAVDnQ
くだらない質問をします。
サバーフ・ジャディード紙はイラクのバグダートから刊行されている
サバーフ紙と何らかの関係があるのですか?
それとも、イスラム教徒のイスラエル人が刊行している新聞ですか?
論評はクルド問題について、イスラエルの観点からなされているのですね?
教えて頂ければ有り難いのですが。
3七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:07:04 ID:v8ktThWd
トルコには今興味がある。
イスラム教の国で「政教分離」が成り立つのか?って視点で。
でも・・・この記事は難しい、全然わからん!
4七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:08:21 ID:Bg/dDSsu
>>3
今までずっとそうしてきたんじゃなかったか?
軍部と民衆は専ら政教分離を支持しているって聞いたことがあるんだけど
5七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:18:35 ID:v8ktThWd
>>4
いや、この秋の大統領選挙に向けて国が割れてるよ。
イスラム化する政府(首相と大統領が2人ともイスラム派になった)と
民衆+軍部が反発する、みたいな・・・

ごめん、間違ってるかも知れないけど大混乱になっているのは確か。
6七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:28:30 ID:wzXAVDnQ
ネットでは7月にイスラエル軍乃至米軍によるイラン攻撃があるのではないか
とウワサされています。
イスラエル軍が単独でイラン攻撃を行う場合、ヨルダン、イラク、サウジの
上空を必ず通過しなければなりません。現状は上空通過は容認しないです。
そこで、もう一つのオプションとしてトルコ上空を利用する方法です。
トルコ上空通過の許可を得るための条件は揃っているか、つまりトルコの
クルド干渉容認(米国への他力本願)と上空通過容認をバーターするための
条件は整っているか。そう言うことが背景にあるのですね?
7七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 21:33:58 ID:v8ktThWd
>>6
なるほど、ちょっとだけ分りました。
そりゃー、アラブ諸国はイスラエルや米国を通すわけないし、でトルコ
ですか。トルコは数少ない親日国と思ってるし平穏でいて欲しいですが
地政学上あの場所では無理ですね。

こんな記事を読んでると、年金で騒げる日本がつくづく平和な国だと
感じます。
8七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 22:24:00 ID:wzXAVDnQ
>>3
イラクの新聞。サバーフ紙元記者が新たに始めた独立系新聞。
訳者は酒井啓子研究室の人?
ホームページは
http://www.newsabah.com
>>6
ちょっと、的外れ。
9七つの海の名無しさん:2007/06/28(木) 22:34:28 ID:Xp2OKCLy
>>8

>イラクの新聞。サバーフ紙元記者が新たに始めた独立系新聞

米のエイジェントと直感するのは、俺だけじゃあるまい。
でなきゃ、あっという間にテロで消滅。
10七つの海の名無しさん
>>2-9
もし暇があるなら>>1の5,6段落の軍と選挙の関係についてkwsk