独自の生物が数多く住み、1978年に世界で初めてユネスコの世界遺産(自然遺産)
として登録されたガラパゴス諸島(エクアドル)について、ニュージーランドで開催中の
世界遺産委員会は26日、自然の維持が危機的な状況にあるとして「危機にさらされて
いる世界遺産リスト」(危機遺産リスト)に加えることを決めた。
ガラパゴス諸島は、南米から西へ約1000キロ離れた沖合にに位置し、大陸の影響を
受けずに進化したガラパゴスゾウガメやガラパゴスイグアナなどが生存。「進化のショーケース」
「生きた博物館」とも呼ばれ、2001年には海洋保護区も含めた登録となった。
しかし同委員会によれば、過去15年間で観光船の滞在日数が150%増加したほか、
道路などの交通整備が行われて移住者も増えた。この結果、数多くの外来種が持ち
込まれていると同委員会では指摘している。
危機遺産リストには、マナス野生生物保護区(インド)やヴィルンガ国立公園(コンゴ民主共和国)
などが入っている。
ソース:(2007年6月27日12時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070627i204.htm?from=main2