◇過激派アブ・サヤフの新指導者に「学者」選ぶと、比軍
マニラ――フィリピン国軍幹部は27日、同国南部を根城にし爆弾テロ、
誘拐などを繰り返すイスラム過激派組織アブ・サヤフの新たな指導者に
シリア、リビア留学経験があるイスラム教学者のヤセル・イガサン容疑者が
選ばれたと述べた。
同組織の野戦司令官が約3週間前、投票で決めたという。同容疑者は、
アブ・サヤフ創設時からのメンバー。初代のジャンジャラニ、跡を継いだ
弟のカダフィ両指導者は1998年から2006年にかけ、掃討作戦を進める
比軍との戦闘でいずれも死亡している。
昨年9月の戦闘で負傷したカダフィ指導者の死亡は今年1月、
米国のDNA鑑定で判明していた。アブ・サヤフはその後、
年齢が約70歳とされる古参の戦闘員サヒロン容疑者を新指導者に
選んだとの情報があったが、比情報機関当局者は年齢の問題もあり
組織統轄に支障があったと指摘している。
イガサン容疑者は1990年代半ばにシリアなどに留学、
2004年に帰国したとされる。ただ、戦闘経験がなく、
思想的な指導者にとどまり、軍事部門で
新たな責任者が選ばれる可能性もある。
アブ・サヤフは国際テロ組織アルカイダと関係がある。
ソース(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200706270035.html ▽アブ・サヤフ-wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%A4%E3%83%95