クラスター爆弾:再利用…80年代に技術開発
アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが、テロに使う爆薬をクラスター爆弾の不発弾などから
入手していたことが明らかになったが、80年代に再利用技術を開発したイスラム戦士
(ムジャヒディン)に所属していた1人が取材に応じ、装備の貧弱なイスラム戦士側が
旧ソ連の圧倒的な軍事力を逆手にとって反撃するため、不発弾を再利用した事情を
明らかにした。
取材に応じたのは、元ムジャヒディンで、イスラム過激派タリバンの広域司令官だった
50歳代の男性。01年11月のタリバン政権崩壊後、日本政府が主導した武装解除
プロセスで武器を捨てた。
この男性によると、再利用技術は、ソ連軍に当初は小銃で応戦するしかなかった
ムジャヒディンが生み出した。男性は79年のソ連侵攻を機に、20歳前後でムジャヒディンとして
参戦。ソ連軍の空爆のたびに不発弾を回収し貯蔵したという。「クラスター爆弾や迫撃砲は
地雷よりも多い量の爆薬が使われている。信管と爆薬を抜く技術を試行錯誤で完成した」と話す。
不発弾は信管などの欠陥が原因で爆発しなかったものが多く、比較的事故は少なかったが、
作業中に爆死する兵士はいた。その一方、田畑や山林など生活空間に散乱していた不発弾が
回収され、市民の犠牲が減る効果もあったという。
抜き取った爆薬は、戦車などを爆破するための仕掛け爆弾に数多く転化された。「ムジャヒディンの
武器はカラシニコフ銃も含めて、すべてソ連軍から奪った戦利品だった。ソ連軍は、ソ連の
兵器を使ったゲリラ戦に敗北した」と振り返った。
ムジャヒディンとは、アラブからの義勇兵を含めてソ連軍と戦った戦士の尊称。国際テロ組織
アルカイダのビンラディン容疑者もムジャヒディンとして参戦し、アフガン国内に軍事訓練所を
設けた。タリバンの自爆攻撃は、アルカイダの影響といわれている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070626k0000m030162000c.html 【軍事】クラスター爆弾、規制検討へ 専門家会合CCWが勧告を採決 [6/22]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1182561278/ >>3 いるんだな、これが。広域司令官ってのは複数の部隊を統括する指揮官で、
1つの見渡せる戦場に1人はその資格を持つ戦士がいる。ゲリラ戦や潜伏で
部隊員が拡散するので、散らばった烏合の衆を一時的に統率するのがお仕事。
むしろ貴重なのがビンラディンのような「固定部隊の指揮官」で、数百人での作戦を
長期間遂行できる連中。こいつらこそCIAが育て上げた虎の子ってわけだ。