ホームズ国連事務次長(人道問題担当)は14日、都内で朝日新聞記者と会見し、紛争が
続くスーダン西部ダルフール地方への国連・アフリカ連合(AU)合同の平和維持部隊派遣に
ついて、「スーダン政府と合意に達したので、数カ月後に実施できる」との見通しを示した。
スーダン政府の意向を受けて、2万人規模の部隊は主にアフリカ諸国の軍隊で構成するが、
指揮権は国連が握るという。
国連安保理が昨年8月末に採択したPKO派遣に難色を示してきたスーダン政府は、今月
12日に一転して受け入れを表明した。同政府の対応について、ホームズ氏は「指揮系統や
部隊の構成などの細部について合理的な合意に至った。スーダン政府の発表を疑う理由は
ない」と述べた。
今年3月の事務次長就任直後にダルフールを訪れたホームズ氏は「今年だけで15万人が
新たに住む場所を追われ、国内避難民は計220万人にのぼる。治安が悪いため、人道支援
団体の活動にも大きな制限がある」と説明。そのうえで「PKO派遣だけでは治安は回復できない。
和平合意など政治的解決がなにより重要だ」と強調した。
また、ダルフールに隣接するチャド、中央アフリカで反政府勢力の武力闘争が激化し、国内
避難民が30万人以上にのぼっている問題について、「ダルフールの混乱の悪影響の面も
あるのに、国際的に注目されていない」と指摘。自らが率いる国連人道問題調整事務所
(OCHA)の中央緊急対応基金を両国の難民支援などに支出する考えを示した。
ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0615/TKY200706150353.html 関連スレ
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1181712520/