国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は14日、イランの核問題をめぐる対立は破滅的な
衝突につながる可能性があると指摘し、イランに対してウラン濃縮活動の拡大を停止するよう求めた。
同事務局長は記者会見で自らの妥協案について「ウラン濃縮と対イラン制裁の両方をくい止め、
主要6カ国が提案している貿易上の恩恵に関する協議に」道を開く可能性があると述べた。
同事務局長の提案は、遠心分離機の増設をやめるだけでなく、ウラン濃縮活動の完全な
停止を求めている西側指導者らを怒らせる可能性がある。
同事務局長は「この重大な局面でイランに対し、遠心分離機の能力増強の自主的なモラトリアム
(一時停止)を求める」と述べた上で、「イランが新たな遠心分離機の製造とナタンツの施設への
設置をやめれば、信頼醸成に向けた良い措置になるだろう」と付け加えた。
また同事務局長は、米国やイスラエルが対イラン制裁が功を奏さなかった場合の軍事行動を
示唆していることについて「武力行使は、考えだけでも悲劇を招く狂気の行動だと思う。
しかもそれは問題の解決にはならない」と述べた。
ソース ロイター通信 2007年 06月 15日 11:44
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-26452120070615 関連スレ
核問題をめぐるEUとイランの協議、不調に終わる [06/11]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1181602127/