[ウィーン 11日 ロイター]
外交筋によると、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は、イラン最高安全保障委員会の
バイディ事務局次長と核問題をめぐる協議を行ったものの、不調に終わった。
国際原子力機関(IAEA)は、イランが核兵器製造能力を得る可能性があるとして、イランの態度に懸念を表明した。
ソラナ代表とバイディ次長の協議について、ある外交筋は「失敗だった」とした上で、バイディ次長が核心問題
について話し合おうとしなかったことが原因だったと指摘。また別の筋によると、バイディ次長とIAEA当局者との
間で予定されていた協議も同様の理由でキャンセルされた。
IAEAのエルバラダイ事務局長は会合で、イランはウラン濃縮計画を大幅に拡大する一方で、査察への協力は
抑制しており、核拡散に対する懸念を高めている、と語った。
2007年 06月 12日 06:37 JST
ソース
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-26385720070611