【アフリカ】深刻化する医療従事者の国外流出 [6/10]
1 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:
http://www.janjan.jp/world/0706/0706096976/img/s_photo10.jpg http://www.janjan.jp/world/0706/0706096976/1.php 原文ソース
http://ipsnews.net/news.asp?idnews=37898 医療従事者の人材不足は、レソト・マラウィ・モザンビーク・南ア共和国における
医療システムを崩壊のふちに追いやろうとしている。MSF(Medecins Sans
Frontiers:国境なき医師団)は、この問題が特に農村部の人々を危険に晒す
可能性があると警鐘を鳴らしている。
MSFはヨハネスブルグで24日、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国のうち
南ア共和国だけがWHO(世界保健機構)が掲げる医療従事者数の基準値を
満たしていると報告した。
WHOが示す最低水準は人口10万人あたりの医師数20人、看護師100人、
その他の医療従事者228人である(南アでは医師数74.3人、看護師393人、
その他の医療従事者486人)。しかし、南アではHIV/AIDS感染者の治療に
不可欠なARVs(抗レトロウイルス薬)を管理・調剤する専門家が不足している。
『Health Worker Shortage Limits Access to HIV/AIDS Treatment in
Southern Africa』と題する研究結果によると、特にレソト・マラウィ・モザンビークの
3カ国は絶望的な状況に置かれているという。レソトのMSFで軍医を務める
Pheelo Lethola氏は「レソトの医師数は僅か89人で、その8割が外国人
医師である」と記者の取材に応じて語った。
さらに同氏は「レソトの人口180万人に対して、看護師の数は僅か1,123人だ。
171の医療施設のうち必要最小限のスタッフ数を満たしているのは
8箇所だけである」と述べた。
マラウィの状況も厳しい。マラウィで看護師として働くVeronica Chikafaは
「同国の医師数、看護師数はそれぞれ(WHOが提唱する)必要数の10%、
40%しか満たしていない。医者(165人)の約半数は、恵まれた労働環境や
報酬を求めて都市の病院に集中するため農村部は慢性的な医師不足に
悩まされている。農村地域の看護師の求人率は60%である」と語った。
このような問題は、さらにその他の医療従事者に過酷な負担を強いる結果を
招いている。Chikafaは「この国では、1人の看護師が1日で100人の患者の
世話をしなければならない。患者も診察を受けるのに丸1日かかることもある。
1日待っても診察してもらえない場合は、次の日に回されることもある」と述べた。
モザンビークも10万人あたりの医師数2.6人、看護師20人、その他の医療
従事者34人と、深刻な不足に悩まされている。
モザンビークMSFの医療技術者David Nhantumbo氏は「同国の608人の
医師のうち約半数が首都マプトで働いているため、農村部の病院での医師
不足は深刻だ」と語った。
>>2へ続く
2 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2007/06/10(日) 21:35:59 ID:???
>>1の続き
他のアフリカ諸国も同様の問題を抱えている。WHOは昨年行われたWorld
Health Dayで、サハラ以南のアフリカ諸国を医療従事人材不足の問題に
対処するべき国として指摘した。
WHOは「世界人口の11%を占めるサハラ以南のアフリカ諸国では、世界を
揺るがす致命的な病気に苦しむ感染者数の24%が暮らしている。しかし
その一方で、医療スタッフの数は、世界中の医療従事者数の僅か3%に
すぎないというのは最悪だ」
「アフリカでは平均して、医師は4人に1人、看護師は20人に1人がOECD
(経済協力開発機構)加盟国で働いている。例えば、ガーナでは医師数の
29%が、ジンバブエでは看護師数の34%が国外に流出し、大きな打撃を
受けている」
「アジア・アフリカの57カ国のほとんどは、頭脳流出問題が危機的状況にまで
達している。人材の不足分を補うためには、少なくとも425万人の医療従事者
(240万人の医師・看護師と、190万人の薬剤師・検査技師)が必要である。
頭脳流出に歯止めをかけるため、的確かつ迅速な措置を講じなければ、今後
状況は益々悪化するだろう」としている。
南部アフリカ地域では、多くの医療従事者が高収入を求めてカナダ、
ニュージーランド、英国、米国などの先進国に流れていく。
Pheelo氏は「例えば、レソト出身の医師や看護師の多くは、報酬や労働条件の
良い南ア共和国や英国で働いている。同国政府は医療従事者に対する収入の
増加と労働条件の改善を行うべきだ。今アクションを起こさないと、多くの国民の
命が犠牲になるだろう」と警告した。
医療従事者の途上国から先進諸国への流出に歯止めをかけるため、
南ア政府は昨年、外国人医師の補充を減らす計画を発表した。しかし、
Human Science Research Council(HSRC)のミニオン・ブライアー氏を
はじめとする一部の専門家らはこの計画に反対している。
同氏はHSRCのHPで次のように述べた。「人口1,000人に対する医師の数は
南ア共和国で7人以下である。一方、英国は約21人、米国は24人、多くの
欧州諸国は30人以上である。このような状況を考慮すれば、外国人医師の数を
減らすといった計画は理解しがたい」
「南アでは年間150人もの医師が先進諸国に流れる。一方同国に残って働く
医師の6割以上は(人口の20%ほどの患者を抱える)民間の医療施設で
勤務している」
「南アでは現在、医学部の卒業生を増やすことで医師の不足分を補うことが
できると見込んでいる。年間で1,200人の医学部卒業生を、2014年までには、
その倍の2,400人にまで増やすことを目標としている」
南ア共和国のMSFは、看護師の養成や技術向上を通じて待遇・保障制度を
改善するなど様々な措置を講じることで、『頭脳流出』を抑止することはできると
見ている。
-以上-
3 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 21:44:57 ID:FcxstLbs
まあハエが飛んでるようなとこで外科手術やってたら嫌にもなるわな
4 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 21:48:09 ID:V8ZNXyKB
いまさら、こんな古いネタを
どうせなら、キューバがあっちこっちに医師と看護婦を派遣してるほうを追えば
面白い記事になるだろうに
5 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 21:56:20 ID:UlwsZdpg
日本も同じようなもの
6 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 22:03:54 ID:eaFDPRFD
7 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 22:09:55 ID:9IR1dZ3H
人的需要が高いから教育さえすれば貧困になる理由はないよね。
アフリカ人甘え杉。
8 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 22:31:15 ID:c3waj/Mh
50年ぐらい介入も援助もせずにほっといたらいいよ
数年後の日本の姿
医療をないがしろにする自民党・厚労省は
そうなってからじゃないと理解できない
10 :
七つの海の名無しさん:2007/06/10(日) 23:33:48 ID:KF9eHAz8
>9
数年後の日本の姿というのは禿同だが、諸悪の根源は
・無責任な批判ばかりのマスコミ
・そのマスコミに踊らされて、二言目には訴訟訴訟と脅迫まがいに騒ぎ立てるDQN患者
・ちゃんと事前説明しても、適当に聞き流して、いざ何か起こると「聞いてない」一点張りで訴訟しやがるDQN患者
・国民皆保険というシステムにもかかわらず、自分だけはいい医者に診られると勘違いのDQN患者
・しまいには医療費を払わないDQN患者
・風呂に入りたいとか言うふざけきった理由で救急車(一回5-10万円かかっている)呼ぶ路上生活者
・飼い猫が具合が悪いと理由で救急車を呼びやがるカス
・etc etc
日本の医療ももうすぐ崩壊すると思う
そのときはみんな(国民・マスコミ)厚労相叩くんだろうけど
正直、諸悪の根源は自分らにもあるということに気がついてほしい
11 :
七つの海の名無しさん:2007/06/11(月) 00:27:47 ID:00zhL4Mr
すまん、自分は米国に移民した看護師だ。
12 :
七つの海の名無しさん:2007/06/11(月) 00:36:47 ID:4gmkjGUj
実際、このままじゃあ、まもなく国家公務員みたいなもんになっちまうからな。
英国は一足先にそうなってるから、医療従事者の米国移住が深刻になってる。
医療機関もやってけないんで、例えばホスピスに金持ちでないヒトが入るには
若くて癌以外に余病がなく
死後すぐに無事な臓器をホスピスを通じて(ホスピスに多額の謝礼が入る)提供する契約を結ぶ必要がある。