http://today.reuters.co.jp/news/articlenews.aspx?type=worldNews&storyid=2007-06-06T180544Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-263123-1.xml ドイツのハイリゲンダムで6日から主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)が
開催される。協議される主要な議題は以下の通り。
◎気候変動
議長国ドイツは数カ月にわたり、サミットに出席する8カ国に対し、地球温暖化の
原因となっている温室効果ガスの削減に向けた具体的な数値目標を設定するよう
求めているが、米国による強い反発により目標設定が実現する可能性は低い。
ただ、京都議定書が失効する2012年以降の排出ガスの削減について、主要国が
多国間協定の締結に向け協力することで合意すれば、地球温暖化対策で
前進できる可能性はある。
◎アフリカ
ドイツは、2005年に開かれたグレンイーグルズ・サミットで掲げた2010年までに
開発支援を倍増するという公約を主要国と再確認したい意向。これに関しては、
支援団体から8カ国の中に支援でかなり出遅れている国があるとの不満の声が
上がっている。ただ、8カ国すべてがアフリカのエイズ対策への追加資金援助に
合意するかは不透明な情勢。
今回のサミットでは、公式参加国以外の諸国との対話の一環としてエジプト、
アルジェリア、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ、ガーナの首脳との対話が
予定されている。
ドイツの当局者らによると、同国は、難航している世界貿易機関(WTO)の多角的
通商交渉(ドーハ・ラウンド)を成功に導くことを8カ国が望んでいるという「強い
シグナル」を送りたい意向。
◎外交問題
イラン:サミット参加8カ国はイランに対し、国連安全保障理事会の制裁決議の遂行、
特にウラン濃縮に関連するすべての活動を停止することを求める見通し。
イランが引き続き、国連安保理の決議を無視した場合、さらなる適切な制裁措置について
合意する可能性がある。
スーダン:ダルフールでの人道支援に注力する意向を示すとともに、スーダン政府に
同地域への国連部隊の受け入れを促す見通し。
コソボ:セルビア南部コソボ自治州の独立問題で意見の相違があることを認める
可能性が高い。ロシアは米国および欧州が支持するコソボ独立に反対している。
中東:イスラエルとパレスチナの和平問題で、対話に基づく包括的かつ長期にわたる
合意に向けた取り組みに注力する意向を表明する見通し。またサミットは、パレスチナ
当局に対しイスラエルへの暴力行為およびロケット弾攻撃をやめるよう求めると
同時に、イスラエルには報復を自粛するよう促すとみられる。
>>2に続く