【マンチェスター(ニューハンプシャー州)=有元隆志】
次期米大統領選に出馬表明した共和党候補者10人による討論会が5日、
ニューハンプシャー州で行われた。ジュリアーニ前ニューヨーク市長ら
有力候補は、イラク政策に関し、駐留米軍の早期撤退を求める民主党批判
では足並みをそろえたが、不法滞在者の在留資格獲得に道を開く移民制度
改革では対立した。
マケイン上院議員は撤退論について、「(イラクが)テロリストの拠点となり、
地域が混乱状態になる」と、米軍増派の必要性を強調。他の候補も「民主党
は現実から目を背けている」(ジュリアーニ氏)「われわれは戦争に負けてい
ない。リード民主党上院院内総務は間違っている」(ロムニー前マサチュー
セッツ州知事)と同調した。
一方で、約1200万人といわれる移民制度改革について、ロムニー氏が
「不法入国者は滞在できるのに、家族と再会したい人や技能を持っている
何百万という人たちに対して公正を欠いている」と厳しく批判した。
ジュリアーニ氏も「典型的なワシントンの混乱ぶりだ。妥協を4、5回している
うちに、物事はもっと悪くなるかもしれない」と語った。
民主党側と法案とりまとめにあたったマケイン氏は「(法案は)成立するために
必要な支持を集めることができる。よりよい案があれば、提示してほしい」と
両候補を牽制(けんせい)した。
法案では1月以前に入国した全不法移民は、犯罪歴や職歴などの審査を経て、
「Zビザ」(4年有効)という在留資格が与えられる。
(2007/06/06 20:22)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070606/usa070606005.htm 関連スレ
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