アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ・マーカンタイル取引所(DME)は1日、
中東で初めての原油先物取引を始めた。
石油の国際価格形成に生産者の意向を反映させるとともに、石油マネーの運用の場となりそうだ。
DMEが先物取引を始めたのはオマーン産重質油。
オマーン政府およびドバイ首長国政府はDMEでの相場を今後の原油輸出価格を
決める際の参考にすると表明した。ほかの中東諸国もDMEの利用を検討し始めているもようだ。
DMEは取引開始時刻を米ニューヨークでの本格的な取引が終了する米東部時間の31日夕に設定、
国際石油価格の決定で中心的な役割を果たす米市場を引き継ぐ取引所と印象づけた。
DMEはニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)と、
ドバイ政府傘下の企業が株式を32.5%ずつ保有する。
さらにオマーン政府が30%持ち、残る5%はDMEの会員会社に割り当てられている。
国際原油価格はこれまで、米欧の原油先物取引所で決まる軽質油の相場が基準だった。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070601AT2M0100F01062007.html