米エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)は、21日発表した2007年
長期エネルギー需給見通しの中で、エネルギー消費に関連する世界の
二酸化炭素(CO2)排出量が04年実績の269億トンから、30年には
59%増加して429億トンに達するとの予想を明らかにした。京都議定書の
基準となる1990年(212億トン)から起算すると約2倍となる。
EIAは、04〜30年の世界のCO2排出量が年1・8%のペースで拡大し、
90〜04年実績の1・7%を上回ると予想。
経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国の増加率が0・8%にとどまる一方、
中国が3・4%、インドが2・6%と新興市場国、開発途上国で高い伸びが見込まれる。
先進国のうち、米国は1・1%、欧州は0・3%と予想、日本は人口減少などの影響で
0・1%にとどまるとされた。
EIAによると、04年のOECD非加盟国の排出量は、中国などアジアの途上国での
石炭利用急増で、前年比10%近く増加し、初めてOECD加盟国の排出量を
上回ったという。
またEIAは、京都議定書の発効によるCO2排出抑制効果について、
(1)排出抑制のための手段が決められていない
(2)12年以降の目標で合意がない−として、予想に盛り込むことは困難と指摘した。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200705230033a.nwc 【世界銀行】世界のCO2排出量、90年比16%増─1人あたり最悪は米国[07/05/10]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1178770382/