ペルーの首都リマで開かれている、クラスター(集束)弾禁止条約の制定を目指す
第2回国際会議は23日、交渉枠組みの在り方や、禁止対象とするクラスター弾の
定義をめぐり各国の主張の隔たりが鮮明化、初日から荒れ模様となった。
「主要な保有・使用国の参加が保証されているのは特定通常兵器使用禁止制限条約
(CCW)締約国会議だけだ」。本格討議の冒頭、ドイツが口火を切った。2月の第1回
オスロ会議に始まった米国、中国、ロシアといった軍事大国不在の協議プロセスに
疑念を突き付けた格好だ。
10年前の対人地雷禁止条約の制定で旗振り役を果たしたカナダの代表は
「CCW(での交渉推進)は楽観できない」とし“オスロ・プロセス”への期待感を
表明。「CCWとオスロ・プロセスは補完関係にある」(英国、イタリアなど)といった、
どっちつかずの発言も相次いだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007052401000551.html