6日の決選投票で当選したばかりのフランスのサルコジ次期大統領に、カナダの
2人組の物まねタレントが同国のハーパー首相を装って電話をかけ、次期大統領を
からかっていたことが明らかになった。この2人組は2006年1月にもシラク仏大統領に
偽電話をかけており、「常習犯」として知られている。
「マスクト・ディフェンダーズ」として活躍するこの2人組は、サルコジ氏の当選が
決まった6日夜にハーパー首相を名乗って電話。AFPが入手した録音テープによると、
首相になりすました1人が、電話に出たサルコジ氏に「調子はどう」と尋ねている。
サルコジ氏は「元気だよ。(投票は)すべてがかなり順調に行ったようだ」と応じた。
そのあと、お祝いの言葉に対してサルコジ氏は「親切にどうも。私はカナダの大ファン。
両国の関係も非常に良好だ」。
相手はさらに、サルコジ氏をカナダでの夕食会に招待し、同氏が承諾すると、
「あなたは右派であり、私も保守派だ。ブッシュ米大統領も保守なので、
彼も招待して3人で食事をしたい」と言った後で、「私はこれまでずっと、
ばか者の夕食会を催すことを夢見ていたんだ」と付け加えた。この時点で、
電話はガチャンと切られている。
ハーパー首相の報道官によると、本物の首相は7日にお祝いの電話をかけて
約10分間サルコジ氏と話したが、両者の会話は温かで心の込もったものだったという。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/france_election/story/20070509afpAFP012329