【パリ=山口昌子】サルコジ氏の次期フランス大統領就任が決まったことで、シラク大統領は
公邸のエリゼ宮(仏大統領府)を引き払ったあと、パリ7区の閑静な住宅街であるボルテール川岸の
180平方メートルの高級マンションに仮住まいする。パリジャン紙が伝えた。
パリ7区は主要官庁街や伝統的な石造りのシックなマンションが多い高級住宅地。アパートは
セーヌ川を挟んでルーブル美術館の真向かいで、すぐ隣にはオルセー美術館もあるという
美術好きの大統領にとっては願ってもない立地条件だ。
家主は2005年に暗殺されたレバノンのハリリ元首相の4男とされる。
大統領はハリリ氏と親交が厚かったこともあり、同氏の暗殺事件の真相究明には熱心で、
国連憲章7章「平和に対する脅威、侵略行為に関する行動」による暗殺犯に対する国連裁判所の
創設を要請しており、任期最後の外交の最優先事項としていた。
大統領は任期終了後も「フランスのために奉仕する」と明言。今秋には関心の強い環境問題
を支援する「シラク基金」を発足させる。
(2007/05/08 10:31)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070508/erp070508001.htm 依頼897