インド「セポイの反乱」150周年、若者1万人が大行進
【ニューデリー=永田和男】インドにおける英国の植民地支配への
最初の大規模抵抗運動「セポイの反乱」150周年を祝う大行進が7日、
ウッタルプラデシュ州メールトを出発した。
若者1万人が、首都ニューデリーまで60キロの道のりを4日かけて歩き、
11日に政府首脳らの出席する祝賀行事に臨む。
反乱は、英東インド会社が、ヒンズー教徒にとって神聖な牛脂と、イスラム教徒
が口にしてならない豚脂とを塗布した弾薬包を配布したのに憤ったセポイ(雇い兵)ら
が1857年5月にメールトで決起し、デリーに進撃して幕を開けた。2年後に
鎮圧されるが、1947年の独立実現に向けた第一歩としてインドでは今も重要視
されている。同反乱は、ヒンズー、イスラム教徒がインド史上まれな連帯を示した
ことでも評価されており、7日の行進出発であいさつした閣僚らからも、「当時と
同じ精神を取り戻そう」など、現在も続く宗教対立の克服を訴える発言が聞かれた。
ニュースソース
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070507i213.htm