□気候変動会合、低開発国の言い分 - タイ
【バンコク/タイ 1日 AFP】バンコク(Bangkok)で4日間の日程で30
日から開かれている国連の「気候変動に関する政府間パネル
(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)」第3作業部
会の会合で、先進国に対抗し発展途上各国らも主張を展開している。
資金、技術力を持たない上に、インフラ設備は貧弱、膨大な人口を抱
えた低開発国らは、気候変動に対処する術を持たない。
しかし、地球温暖化問題対策を協議するIPCCでの協議を、黙って見過
ごすわけわけにはいかないのだ。
「温暖化の要因の排ガスについて、発展途上国に責任はないにもかか
わらず、その被害を受けるのは我々なのだ」と、ルワンダ代表のDidace
Musoni氏はAFP記者に訴える。
「大国による努力同様に、ルワンダのような小さな国家の努力も重要
だ。温暖化問題の解決には、地球上のわれわれ全てがお互いに協力し合
うことが大切だからだ」
IPCCは4月に発表した報告書の中で、地球温暖化の結果、干ばつ、洪
水、豪雨が急増し、数百万人の健康に影響がでると予測している。
なかでも、二酸化炭素をほとんど排出していない低開発国が最も深刻
な影響を受けるという。
2004年のIPCC統計によると、大気中に排出される温室効果ガスの46%
は、地球上の20%にすぎない富裕国人口によるものだ。
バンコク会合では、先進国、特に最大の排ガス国家である中国と米国
と、環境対策に力を入れる国々との間で、激しい論議が展開されること
が予想される。
同会合では、最終日に報告書を採択する予定だが、AFPが入手した24
ページの草案は、温室効果ガスの削減について、再生可能エネルギー、
核エネルギーの利用や森林再生、炭素税の導入など、比較的低コストの
対策で実現可能だとしている。
国際環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」で気候問題を
担当するAbigail Gay Jabinesさんは、貧困国は太陽エネルギーや風力発
電などを利用して、先進国が直面している「汚れた」エネルギー問題を
回避するのが望ましいとしている。
出典:AFP BBNews 2007年 05月 01日 11:18:21
http://www.afpbb.com/article/1557651?lsc=1&lc=11 関連スレッド:
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