メキシコ市、妊娠中絶を合法化 中南米では画期的
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- CNN/AP/REUTERS
メキシコ市──
メキシコ市議会は24日、妊娠中絶の合法化に向けた条例案について採決を行い、
賛成46、反対19、棄権1で可決した。
メキシコ全国や、カトリック信徒が圧倒的多数を占める他の中南米諸国への影響が注目される。
法案は中道左派の同市市長に送付され承認される見通しだが、
中絶反対派は既に最高裁に訴訟を起こす姿勢を表明しており、
今後激しい議論が起こると予想されている。
一方、賛成票を投じた左派の市会議員は、
条例案可決が「歴史的勝利」であり、自由をもたらすとコメントした。
メキシコでは婦女暴行や胎児の先天性欠損症、母体への危険といった事例のみに
妊娠中絶が許可されているが、こうした状況でも医師が手術を拒否する場合がある。
可決された条例案は、メキシコ市の市立病院に妊娠初期3カ月間の中絶を認めており、
私立医療機関にも手術の道を開いている。18歳未満の女性は保護者の同意が必要。
同市住民には保険が適用され、貧困層もほぼ無料で手術を受けられる。
米国では大半の州で中絶手術の許容期間がメキシコより長いため、
中絶を希望する米国人がメキシコに越境する可能性は低いとみられている。
中南米で全ての女性を対象に中絶を合法化しているのはキューバとガイアナのみで、
完全に非合法化しているのはニカラグアとエルサルバドル、チリの3カ国。
その他の国は中絶を、暴行や母体への危険が認められた場合に限定している。
(04/24 15:23 JST)
★ ソースは、CNN [米国] とか。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200704250012.html