【ニューヨーク=中前博之】
ボルトン氏の後任として着任したハリルザド米国連大使は24日、
記者団の質問に初めて応じ「優先課題はイラク情勢を改善するために、国連の関与を拡大することだ」と語った。
米国連大使のポストは昨年12月にボルトン氏が辞任後、空席だった。
米政府はイスラム教徒で前駐イラク大使のハリルザド氏を起用することで、
イラク問題への国連の積極関与を引き出し、膠着(こうちゃく)状態から一刻も早く抜け出したい考えだ。
ハリルザド氏はアフガニスタン生まれ。2003年以降、同国やイラクで大使を務めた。
歯に衣(きぬ)着せぬ発言で国内外で物議を醸したボルトン氏とは対照的に物腰は柔らかい。
イスラム諸国で悪化した米国の印象をどう改善するのかと聞かれると
「互いの相違点を解消するために一緒にやっていきたい」と語った。(10:05)
NIKKEINET:
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070425AT2M2500F25042007.html