◆Canada angry at Uighur sentence(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/6574517.stm ウイグル系カナダ人の活動家に終身刑、カナダ政府が非難。
中国国営メディアによれば、フセインジャン・ジェリルは「祖国を分裂」させ、テロ・
グループに加わっていた罪で投獄されている。ジェリル氏は中国・新疆生まれだが、政
治難民としてカナダの市民権を持っている。昨年、ウズベキスタンで逮捕され、中国に
国外追放された。
カナダは、ジェリル氏が拷問を受けているとの申し立てを憂慮している。
マッケイ外相は、ジェリル氏への判決は加・中両国の関係を害し、失望したと述べた。
「ジェリル氏(の投獄)は(中国にとって)高くつくかもしれない。カナダと中国の関
係は様々な影響を受けることになった」
新疆はイスラム教徒が大部分で、パキスタン・アフガン・中央アジア諸国t国境を接し
ており、中央(北京)政府に対して自治を求めてきた。しかし、北京は、新疆が中国の
一部であることを要求し続け、武装グループが独立国東トルキスタンを設立するため暴
力に訴えているとして非難している。
ジェリル氏は1990年代に新疆を離れ、2001年に政治難民としてカナダにたどり着いた。
その後カナダの市民権を与えられたが、中国はこれを認めていない。
ジェリル氏の妻Kamila Telendibaevaさんによると、同氏は2006年5月にウズベクで逮
捕され、中国に国外追放され、拘留された。以来、カナダ政府当局がジェリル氏への連
絡を試み続けている。またジェリル氏の(ウルムチの中級人民法廷で行われた)裁判が
カナダの外交当局者が出席できずに行われたことに怒っている。
マッケイ外相は今月中国を訪問し、ジェリル氏の境遇を改善すべく会談を行う。
「裁判を放置するつもりはない」マッケイ外相。
中国の李肇星外相は「ジェリル裁判は国内問題でありカナダは干渉する権利はない」
としている。
◆関連記事
被送還者=フセイン・ジェリルさん、拷問・虐待の恐れ(アムネスティ)
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=794