イラン、ウラン濃縮を開始 IAEAが確認
イランが中部ナタンズの地下施設で、遠心分離器約1300基を運転し、その一部に
濃縮ウランの原料である六フッ化ウラン(UF6)を注入、ウラン濃縮を始めたことが、
国際原子力機関(IAEA)によって確認された。
IAEAからイランに送付された18日付の非公開書簡で明らかになった。濃縮中止を
求める国連安全保障理事会決議を無視した行動に、国際社会の批判が高まるのは必至だ。
複数のIAEA外交筋によると、注入は濃縮ウラン製造そのものが目的ではなく、UF6を
入れて慣らし運転をしている濃縮準備段階だという。イランのアフマディネジャド大統領が
9日に表明した「産業規模」のウラン濃縮にはほど遠いが、核開発をさらに一歩前進させた
ことが確認された。
朝日新聞が入手した書簡によると、イランは遠心分離器164基を連結した「カスケード」
と呼ばれる濃縮装置8系列分にあたる1312基を設置し、運転を開始。UF6を複数の
カスケードに注入した。ただ、書簡はUF6を入れたカスケード数には触れていない。
カスケード6系列以上に注入されているとの情報もある。この作業が順調にいけば、2〜3カ月
で濃縮の通常稼働が可能とされる。
ナタンズの地下施設をめぐっては、監視カメラの設置を求めるIAEAとイランが対立。
同施設に対する予告なしの査察を認めることで、双方が合意した。これを踏まえ、
イランは地下施設でのUF6注入・濃縮を拡大するとみられる。
ニュースソース
http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY200704190070.html 関連スレ
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http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176163734/ イランの核開発に触発され、中東11ヶ国が新たに核開発に関心示す[04/15]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1176626719/